10年続けて通った高知のよさこいまつりですが、コロナ禍などもあって気がつけば5年ぶり。
直前に運良く宿が取れたこともあって2日間よさこいまつりを満喫してきました。
今回は、菜園場と升形地域の競演場(8月11日)、高知城の演舞場(8月12日)を中心に撮影してきました。
「菜園場(さえんば)競演場」にて(2024年8月11日)
はりまや橋の交差点から約500m東に進んだところにある競演場。
菜園場商店街の中央を走る車道が会場で、沿道には緑も多く、運が良ければ商店から漏れ出てくる冷気を感じながら快適によさこい見物を楽しむことができます。
電車通りに立ち、「菜園場競演場」の入り口から北側方向を撮影です。
沿道は木陰以外の場所も人がびっしり。コロナ前の頃より見物客が増えている印象です。
激しく左右に揺れる地方車の上で巨大な扇子を振る煽り衆。
きれいに整った定員いっぱい150人の隊列は壮観です。
「とらっくよさこい」が横を通過する際、“よいさ!ほいさ!”の掛け声が始まったら、
手持ちの団扇を切れ良く上下させて一緒に盛り上がりましょう。
近くにいる人みんなが一体化する感じは、よさこい見物のあらゆるシーンの中でも多分一番盛り上がるところです。
「升形(ますがた)地域競演場」にて(2024年8月11日)
はりまや橋の交差点からだと西側に約1.5km。升形商店街の中央を抜ける車道が会場です。
幅が12mで全長150mの広くて短い競演場なので、踊り子が勢いよく踊り切る姿が見られることが多いそうです。
中心部からはちょっと離れた場所にあるため、ごったがえす帯屋町などと比べると見物客は少なめでとても見やすい穴場の競演場です。
電車通り沿いなので、とさでんの1日乗車券などを利用すれば簡単に行き来することができます。
「升形地域競演場」入り口から北側方向を撮影。
「ほにや」が入場してくると、沿道の客数が一気に増えて盛り上がります。
「高知城演舞場」にて(2024年8月12日)
右下の建物が追手門。門を通り抜けてすぐ奥が「よさこい全国大会」開会式の会場です。
「よさこい全国大会」開会式の準備中。視線を上げると高知城の天守が見えます。
12時半頃から開会式が始まり、来賓の挨拶や出場チームの紹介などが行われます。
受賞チームの演舞が始まる前にオープニングアクトとして登場したのが台湾からやってきた「光明国民小学校」の皆さん。
台湾の音楽(だと思う)に乗せて踊る姿は、ちびっ子のお遊戯などという感じは一切なく、立派なアート。
観客の皆さんも度肝を抜かれた感じで感動、拍手が鳴り止まない感じでした。
十分に場が温まったところで、本祭受賞チームの登場です。
すべての受賞チーム(地区競演場連合会地方車奨励賞を除く)が次々にステージに登場します。
花道の先端左側で場所を確保して約3時間まったく動くことなく撮影です。引きで撮ると全部同じ写真になってしまうためここからは踊り子さんのアップ中心の撮影になります。
「地区競演場連合会奨励賞」受賞の皆さん
両手を広げて間隔をはかり、立ち位置を調整中。
元北海道日本ハムファイターズの杉谷拳士さん。
「審査員特別賞」受賞の皆さん
「銀賞」受賞の皆さん
受賞常連の「濱長 花神楽(はまちょう はなかぐら)」。和のイメージのとても美しいチーム。
「au」チームでは三太郎シリーズのキャラクターも登場。写真は乙姫様。
ひときわ鮮やかで豪華な印象のDDよさこいチーム。音楽もキャッチー。袖のスパンコールがひたすら輝いてました。
「金賞」受賞の皆さん
金賞常連の人気チーム「十人十彩(じゅうにんといろ)」。今年は一風変わったクラシック風の楽曲を盛り込んでの挑戦です。「十人十彩 只今見参!」の決めフレーズはいつ聞いてもシビれますね。
「旭食品」は過去に大賞3連覇したこともある名門チームです。
“ほにやよさこい 踊らにゃそんそん♪”でお馴染みの「ほにや」。全体でも一二を争う人気チーム。
和モダーンなイメージで、自分的には一番推しのチームです。
「大賞」受賞
強敵揃いの中、見事「大賞」3連覇のスーパーチーム「とらっくよさこい(ちふれ)」。
見事な隊列美と、見物客を巻き込んで盛り上げていく感じが最高です。
「よさこい全国大会」に出場の県外チームの皆さん
大賞受賞チームの踊りが終わると観客が大移動を始めるため、以降は比較的自由に撮影場所を確保できるようになります。
ステージの横側に回り込み撮影。
花道の正面から撮影。踊り終わったあとは、踊り子たちがはけて来るので急いで移動が必要です。
何時間も逆の側からばかり撮影していたため、こちらの角度からは本日1枚目です。
ステージ周辺には日陰はほとんどありません。日傘は後ろの方に迷惑ということで注意されていたようなので、飲み物持参の上、帽子と日焼け止めで頑張ることをおすすめします。
その他の競演場にて
中央公園競演場
巨大な特設ステージを使っての演舞となります。
高知の繁華街の中心でもあり、周辺にはよさこいの会場も複数が集中、露店もたくさん出るエリアってことでいつも人でいっぱいです。
中央公園の広場から30mほど北に進んだ所には、高知で一番の商店街である帯屋町のアーケードが通っていて、そちらもよさこいの会場です。
前夜祭や後夜祭、本祭の夜のステージなどの際は広場が人で埋まります。
前の方にいる方以外は、雰囲気を楽しむだけで、中段より下で踊っている人たちの姿はほとんど見えないかもしれません。可能な方には最後列での脚立利用をおすすめします。
はりまや橋競演場
はりまや橋の交差点からすぐ、中央公園からでも200mほどの便利な場所にあります。
木造のアーケードの中を100m少々踊るかなり小型の競演場。見物客は東側からしか入ることができないよう。観客スペースは非常に狭いので、もし運よく入れたとしてもいい場所を確保するのはかなり難しそうです。
電車通り側から見た「はりまや橋競演場」。
こちらは、踊り終わった踊り子たちが出てくる側で、見物客もこちらからは入場できないようでした。
入場時は4列だったと思いますが、フォーメーションで8列になるとこんな感じ。
凄まじい密度です。
2日間の撮影を終えて
35度越えの猛暑日が毎日のように続いた2024年の夏。
よさこい前日の8月8日に起こった宮崎での地震を受けて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されている中でのよさこいでした。
電力会社のチームなど地震の関係で参加できなかったチームなどもいらっしゃったようで、
完全なフル開催とはいかなかったようですが、無事何事もなくお祭りを終えることができて何よりです。
久々、5年ぶりのよさこいでしたが本当に高知のよさこいは特別です。
「とらっく」や「ほにや」、「十人十採」などの受賞常連チームはもちろん、「TACYON(タキオン)」「サボタージュ」「DDよさこい」などの皆さんもものすごく良かったです。
暑さや爆音を嫌がる方もいらっしゃるみたいですが、とりあえず一度行ってみることをおすすめします。
また、毎年よさこいが終わって数日後にはNHKでよさこいの特集番組が放送されます。
お酒などを飲みながら、現地での興奮を思い出しつつ、現地ではみることができなかった上からの全体像、隊列美の美しさなどを確認することで自分のその年のよさこいが完結します。楽しいですよ。
おまけ
この記事を書きながら、ネットで原宿スーパーよさこいの生中継を見ていたんですが、
「十人十彩」の皆さん大賞受賞おめでとうございます。
夕闇が迫るなか明治神宮の森を背負っての演舞、音楽やボーカルが雰囲気にマッチして感動的でした。
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