右手薬指を骨折(骨性マレット指)
症状の変化や治療、収支の記録です

右手薬指のケガを単なる突き指だと思い込み放置していたところ、後日骨折であることが判明。

治療には手術が必要で、長期に渡る対応が必要でした。

症状の変化や治療のこと、治療にかかった費用や受け取った保険金のことなど、自分が経験した事柄を反省点も踏まえてまとめてみました。

突き指だと思ってました

1月15日

バランスを崩してパイプ椅子から転げ落ちたところから今回のお話のスタートです。

仕事場で昼食後睡魔に襲われて椅子から落ちそうになるのは割とよくある(←ダメ人間)ことで、

いつもなら体勢を少し崩したところで意識を取り戻してなんとか踏ん張れるんですが、

今回はそばに置いていたハンドル付きステップマシーンの位置がよくなかったようです。

どこにどう引っかかったのか定かではないですが、色々と破壊しながら結構派手に転びました。

結構ややこしい転び方をしたみたいで、体のあちこちが痛みます。

1月下旬

2、3日して腕や足などの痛みはほとんど無くなったんですが、右手の薬指だけはずっと痛いまま。

第一関節を曲げると痛いようだったので、金属のクリップや簡易鉛筆などを患部にあて、セロテープで固定したりして痛みをごまかしてました。

この時は一週間くらいで治る突き指だと完全に思い込んでましたね。

普段は特に何も感じないが、患部に負荷がかかると痛みがある感じ。

痛みが取れないので病院へ

2月3日

東京旅行が一週間後に迫ってきても一向に症状改善の気配は無く、

さすがにこのままではまずいと思い、怪我から2週間以上が経過したところで初めて近くの整形外科を受診。

診察の後のレントゲンで骨折していることが判明。

自分の場合は上の図で言うと一番下、骨折を伴う突き指だったみたいです。

そして耳を疑ったのは医師からの「手術が必要ですね」の一言。

自分ではそんな大ごとになるとは1ミリも思ってなかったのでびっくりです。

総合病院に行くよう指示されたのは東京旅行の日だったので、無理を言って1週間先に伸ばしてもらいました。

指はシーネというかなり仰々しい器具で固定され、24時間つけたままにしておいてくださいとのこと。

上の写真がシーネ。指の腹の部分をスポンジに当ててギュッと締め付ける感じで固定します。

食事や入浴、車の運転時もそのままってことで、突然の不便な生活のスタートです。

🔸整形外科病院で7,990円、薬局で830円を支払い

2月10〜12日

東京旅行。

食事やトイレ、入浴中もずっとシーネを装着したまま。

カメラが使えるか不安だったんですが、親指と人差し指は自由に使えたのでギリなんとかなった感じです。

患部がしっかり固定されているため痛みはなし。

2月13日

整形外科で紹介状と画像データを受け取り。診察を希望するか聞かれましたが、不要ですってことでその日はそれで終わり。

🔸紹介状や画像データの料金はすでに支払済みだったため、この日の支払いはなし。

紹介状を持って総合病院へ

2月17日

朝9時に地元の総合病院へ。

レントゲンを撮影した後、整形外科で診察。

受診するのがあまりに遅いと怒られ、「先に言っておきますが完全には治らないですよ」と告げられる。

採血、CTなどを済ませた後再び整形外科で診察。手術の説明を受けました。

🔹病名:右環指骨性槌指

🔹手術内容:経皮的鋼線刺入固定術(場合によっては右環指骨折観血的手術)

手術予定の日を複数告げられるが、どちらも都合が悪いと答えると、「そんな勝手なことばっかり言うんだったらもううちでは診られません。他に行ってもらってもいいんですよ」と再び怒られる。

仕方なく、その後の予定を色々と変更し、4日後に入院することにしました。

その後、別の担当から書類の説明や確認。医事課では入院の準備などについてのの説明も受けました。

🔸総合病院で8,900円を支払い。

入院・手術

2月21日

いよいよ入院です。

短期の入院の場合、駐車場に車を置いたままにしてもいいということだったので、自分の車を運転して総合病院へ。

朝9時、入院の受付を済ませた後、希望した大部屋に案内されました。

寝巻きに着替え、ベッドの上でしばしの休息。手術は13時頃から1時間くらいの予定。

食事はダメだが12時までなら水分はとってもいいとのこと。血圧や体温を計ったり、腕に点滴用の器具をつけたり、薬剤師が来たりと結構バタバタ。

午後1時すぎに歩いて手術室へ。かなり広めの部屋にポツンと置かれたベッドに横たわる。背中がとっても暖かい。

麻酔をして数分待ちますが、もうひとつ効きが悪い感じで、より患部に近い場所へ再度局所麻酔。

しばらく待った後、湿らせた脱脂綿のようなものをあてられたり、患部の指を曲げたりして感想を聞かれるんですが、それぞれ普通に冷たかったり痛かったりします。

自分的には“麻酔全然効いてないですよ”って感じなんですが無情にも手術がスタート

するとあら不思議、指を触ったり曲げているという感覚はずっとあるのに、鋼線を指に差し込む際の痛みなどはまったく感じないんです。どういうことなんでしょう。

1時間ほどで手術が終了。部屋へと戻ります。

その後、時間が経つごとにどんどん麻酔が効いてくる感じ。夕食の頃には右手の感覚は全く無い状態。左手を使って食事をするしかないんですが、右手はまったくの戦力外で食器を押さえるというようなことも一切出来ずかなり苦労しました。

点滴などをしつつ数時間経ったあたりで、徐々に右手の感覚が戻ってきますが、それはすなわち麻酔が切れてきたということで痛みが出始めます。痛みのピークは日が変わったあたりの深夜だったと思います。

ズキズキとちょっと寝られないくらいの痛みが続き、深夜巡回にきた看護師さんから痛み止めを勧められますがなぜか断ってしまい、その後は起きたり少しウトウトしたりを繰り返しながら朝を迎えます。

手術後、麻酔が切れてから数時間はかなりの痛みが続きます。

2月22日

右手の感覚は戻っており、特に困ることもなく朝食をいただきました。その後点滴。

朝10時、腕から点滴用の針を外し医師の回診を待ちます。

今後のガーゼ交換のことなど簡単な説明を受けた後、着替えて退院です。

患部にずっとわずかな痛み。時々ズキっと痛みます。

🔸退院が土曜日で病院の窓口が閉まっていたため支払いは次回来院時。

総合病院退院後の経過について

2月25・27日、3月3日

整形外科病院でガーゼ交換。

手術跡を覆うガーゼをちょくちょく交換することが必要なようで、総合病院と最初に診察してもらった整形外科病院のどちらでの処置を希望するか聞かれたので、自宅に近い整形外科を選びました。

人によっては毎日交換する人もいるようでしたが、自分は2〜3日に1回の処置で様子を見てみることにしました。

上の写真はガーゼ交換の際、包帯をほどいた後に撮影したもの。指に刺し込んだ鋼線の頭の部分がガーゼから飛び出しています。

時々痛みを感じますが、骨折のことを忘れて生活している時間帯も徐々に増えてきます。

🔸整形外科病院で毎回390円を支払い。

3月5日

総合病院でレントゲンと診察。

ガーゼ交換もやっていただきましたが、整形外科とは全く違う包帯の巻き方。

整形外科では患部の指にだけ包帯をするのに対し、今回は手のひらや甲をぐるりと回し手首で止めるスタイル。見た目一気に重症に戻った感じです。

🔸総合病院で入院時の費用32,720円と当日の診察費1,060円を支払い。

3月7・10・14・17・21・24日

整形外科でガーゼ交換。

何度も通ううちにすっかり馴染みに。受付後すぐに処置室に入りガーゼ交換。

会計での待ち時間もなく、病院での滞在時間は長くても10分程度。

🔸整形外科病院で毎回390円を支払い。

通常時、痛みなどはまったくありません。

3月26日

総合病院でレントゲンと診察。

皮膚の腫れが引いてきたためか、当初皮膚の内側にあったと思われる鋼線が次第に露出してきている印象。

ずっと包帯を巻いていたため患部の指先周辺は皮膚がボロボロカサカサひび割れ状態。

順調に骨がくっついてきたみたいで、予定通り指に入っていた2本の鋼線を抜くことになりました。

露出している鋼線の頭の部分をペンチで摘み、一気に引き抜きます。

一瞬痛みを感じましたが、すぐに終わり。2箇所抜いたうちのひとつからわずかに出血。

患部を固定するためのフィンガードという金属の器具を購入。風呂に入る時以外はつけておくように言われました。

患部には絆創膏。翌日からは風呂に入ってもいいとのこと。

鋼線を抜いた部分がズキズキ痛みますが、半日後くらいには気にならなくなっていたと思います。

🔸総合病院で1,730円を支払い。

4月1日

3月26日から使用しているフィンガードの料金5,300円を振込み。

振込み後、器具の会社から届いた書類などを持って市役所に行き、必要な手続きをすることでフィンガードの代金のうち3,710円が後日返金されました。

🔸フィンガードの代金5,300円を振込み。うち3,710円が後日返金。

長い間ずっと包帯で覆われていたため、患部の指先の腹の部分の神経が過敏な感じになっています。

ボロボロだった皮膚はかなり早いペースで回復、包帯を外してから1週間後くらいにはほぼ元に戻っていたと思います。

5月7日

総合病院でレントゲンと診察。

経過は順調ということでフィンガードも外していいとのこと。

患部に無理に力を加えるのは良くないが、右手だけの力でギュッと握るなどの運動はしてくださいとのこと。

🔸総合病院で1,060円を支払い。

6月4日

総合病院でレントゲンと診察。

骨折箇所の関節は40度くらいまでしか曲がらず、さらに曲げようとすると痛みがある状態ですが、

骨はくっついており、経過は順調とのこと。

これからは、負荷をかけて指を曲げる練習もするよう言われ、治療は終了。

指先を限界まで曲げようとすると痛みますが、普段は何の支障もなくほぼすべての日常作業を行うことができます。

🔸総合病院で1,060円を支払い。

骨折後から現在までの収支について

支出

2月3日に初めて整形外科病院に行ってから、6月4日に総合病院で治療が終了するまでにかかった費用は全部で64,160円

※上記の金額は各日付の欄の一番後ろの行、🔸の所に記載している金額の合計です。

収入

受け取った金額はフィンガードの返金3710円と生命保険120,000円の合計で123,710円

生命保険に関しては2口入っており、

2021年加入の保険では災害入院給付金10,000円(1日5,000円x2日)と手術給付金100,000円(入院日額5,000円x20倍)が支給されましたが、

2012年加入の保険では災害入院給付金10,000円(1日5,000円x2日)は給付されましたが、手術給付金については「骨折経皮的鋼線刺入固定術(指)」が約款に定める支払い対象には該当しないという理由で支給されませんでした。

収支

収入12,3710円 ➖ 支出64,160円 🟰 59,550円

ということで、ありがたいことに持ち出しなしで治療を終えることができました。

ただ、自分の場合は自分で車を運転して通院することができたからいいですが、もし病状の関係などでタクシーを利用する場合などは話が違ってきます。

自分の場合、整形外科へ11回、総合病院へ6回行っているので、もしすべてタクシーを利用していたとしたら、整形外科への通院33,000円(往復3,000円x11回)、総合病院への通院24,000円(往復4,000円x6回)の費用が余分に発生していたはずで、場合によっては保険を受け取れたとしても持ち出しが発生することがあるかもしれません。

まとめ

自分の場合は骨折後、患部に力を加えない限り痛みが無い状態だったため単なる突き指だと勘違いして受診が大幅に遅れてしまいました。

治療が遅れた場合、治るものも治らなくなる場合があるということなので、疑わしい場合は速やかに受診することをお勧めします。

あと、生命保険ですが、加入時期が古い保険だった場合など保険金が出る範囲がかなり狭い場合があるみたいで、実際自分のケースでも最初に入っていた方の保険では手術が保険金の支払い対象外でした。

数年前保険屋さんの勧めに従って一口新しい保険に入っておいて本当に良かったです。

おまけ

治療中、一番厄介だったのが風呂のこと。

風呂好きで、頻繁にスーパー銭湯や温泉などに通っていた自分としては長期に渡って行くことができないのはかなりのストレスでした。

家で風呂に入る際は、患部が濡れないように工夫する必要があります。最初はナイロン袋などに手を入れて手首の所をゴムでとめたりしてましたが、ある時ネットで次の商品を発見、購入してからは入浴の準備が格段に楽になりました。

自分は男性としては手首細めの方ですが、隙間からお湯が入ってくることもまったくなくシャワーのみの場合などは快適に使用できます。

ただ、長時間浴槽に浸かる場合などは外側からは濡れなくても内側が汗でびちゃびちゃになってしまうので注意が必要です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました