ここ数年ブームを迎えて大人気のサウナですが、
サウナの種類にはどんなものがあるの? サウナに入ることのメリットやデメリットは? ダイエットに効果は?
自分が長年サウナに通って経験したこと、考えたことなどを散りばめながら書いた若干思い込み強めのサウナレポートです。
自分がサウナに初めて行ったのは今から数十年前、小学生のころだったと思います。
当時、地元の新居浜には少なくとも2ヶ所(駅前と国際ホテル)のサウナがあったはずですが、
特に印象に残っているのは国際ホテル(ホテル マックスビジョンがある場所に昔あったホテル)です。
ずいぶん昔の記憶なので定かではありませんが、エレベーターを降りるとそこはいきなり部屋になっていて、別世界に飛び込んだような感じがしました。
毛足の長いふかふかの絨毯が全体に敷かれていて、好きなジュースを好きなだけ飲めたり、ごろ寝やオセロ・将棋などそれぞれが自由に楽しめる子供にとっては楽園のような場所だった記憶があります。サウナ自体の記憶は全くないんですが自分の中に“サウナ=楽園”ってイメージが強く刷り込まれました。
そんなこんなでサウナにはいい印象しかなくて、その後は行く先々でサウナがあればとりあえず入ってみるって感じになりました。
サウナブーム
ここ数年サウナ界隈が異常に盛り上がっています。
サウナブームなんてことが言われだしたのはいつ頃からだろう。
正確にはわかりませんが、漫画が原作で2019年にテレビドラマ化された「サ道」あたりが関わっているのは間違いなさそうです。
サウナ用語の“ととのう”なんて言葉が一般化したのもこのドラマからだと思います。
サウナは基本的におっさんの溜まり場って感じがあったんですが、「サ道」のあたりからは若い人たちが一気に増えた印象がありますね。
サウナの種類について
サウナにはいろいろ種類があります。
1メートル先も見えないくらいもうもうと蒸気が立ち込めた部屋で過ごす「スチームサウナ(ウエットサウナ)」や、用意された塩を肌に塗る「塩サウナ」などがありますが、
圧倒的に多いのは高温のドライサウナです。およそサウナと名のつくところには必ずあると言ってもいい一番一般的なサウナです。
サウナについて語られている時はほぼ例外なくこのドライサウナのことだと考えて差し支えないと思います。
室内は乾燥していて、壁にかけられた温度計の針は90℃前後を指していることが多いです。
室温(℃) | 湿度 | |
ドライサウナ | 80-100 | 10%程度 |
スチームサウナ | 40-60 | 90-100% |
塩サウナ | 50-60 | 高め |
あと、ここ数年で一気に増えたサウナで、
フィンランド式サウナ「ロウリュ」というものがあります。
ドライサウナの一種っていうかちょっとした変化球で、
熱せられたサウナストーンにアロマ水をかけ、発生した大量の蒸気をバスタオルをぐるぐる回して撹拌します。部屋の温度は急上昇し、熱気が溜まる上の方の席にいる人などはたまらなくなって飛び出してしまったりなんてこともあるくらいです。
愛媛県だといち早く取り入れたのは「東道後のそらともり」だったと思います。
「そらともり」の場合は2時間に一度このサービスがあって、大きなうちわでひとりずつ10回程度仰いでもらえました。
うちわが振られる度に熱風がやってきて汗が吹き出します。大人気企画で広いサウナルームが人で埋め尽くされていたのを憶えています。
※コロナ禍以降はセルフタイプに変更になっているようです。
サウナの入り方について
自分の場合は体を洗った後5分ほど湯船につかり、体の水分を拭き取った後サウナへ突入って流れですね。
90℃くらいのドライサウナの場合はサウナを12分、その後水風呂が1〜2分で休憩が5分くらい、これを3回繰り返します。
サウナ室の中にはたいてい12分計があって、12分が一つの目安になってるんだと思いますが、慣れないうちは5分程度で切り上げた方がいいと思います。
ベテラン勢の中には20分以上粘っている人も結構いたりしますが、無理は禁物です。
身近なところだけでもサウナで体調が悪くなった人を2人知っています。
いつもより短い時間だったとしてもしんどく感じた時はすぐに出た方がいいと思います。
サウナを出た後は汗を流し落とした後、水風呂へと入ります。
サウナの後の水風呂は本当に気持ちのいいものですが、施設によって水温が全く違ったりします。
知っている限りで水風呂の温度が一番低いのは、高知県なんだけど家から30分で行ける「木の香温泉」。痺れます。雪解け水ですかってくらいに冷たくて自分なんかは5秒が限界ですね。
逆に、一番よく行く「西条天然温泉 ひうちの湯」は自分的には適温で、刺すような冷たさなどは入る時から出る時まで全く感じることがなくて終始快感しかありませんが、人によっては物足りなく感じる場合があるかもしれません。
水風呂からあがった後は、体の水分を拭き取り休憩です。
この場面でいわゆる“ととのう”っていう状況になる場合があるとされますが、
もちろんそんなにうまくはいきません。
自分に関してですが、ドラマ「サ道」に登場するような劇的な瞬間を体験したことは一度もありません。
とは言っても気持ちはいいわけで、その理由を研究された方がいらっしゃるんですが、サウナと水風呂の温度差が交感神経を刺激、その反動で副交感神経が活性化しリラックス効果が得られるみたいです。
サウナのメリット・デメリット
メリット
① リラックス効果・癒し効果が得られ、ストレス解消にも効果があると思われます。
② 汗をかくことで老廃物を排出。血行が良くなることで新陳代謝が活性化し、美容や疲労回復などにも効果があるとされます。
③ 日常的に利用することで、心疾患や認知症の発症リスクなどを減らすという研究結果もあるみたいです。
デメリット
① 汗で大量の水分を失うため、適切に水分を補給しないと脱水状態になる可能性があります。
対策:サウナの周辺には必ずウォータークーラーなどが用意されていると思います。サウナ後はもちろんですが、サウナ前にも水分をとりましょう。
② 無理をした場合など、体調を崩すことがあります。高血圧や心疾患の人は特に注意が必要です。
対策:サウナ室の上段と下段の席ではかなりの温度差があります。初心者の方は温度の低い下段に席を取り、まずは短い時間から始めて様子をみましょう。
サウナとダイエット
サウナでは水分が出るだけで脂肪は燃焼せずダイエット効果はほとんどないっていうのが定説のようですが、本当にそうなんでしょうか。
自分(172cm75kg体脂肪率25%の小太り体型、サウナ利用は週1回程度)の場合ですが、
サウナへ行った日の翌日は体重が減っていることが多いんです。
サウナ12分3セットを挟んでお風呂で約2時間過ごした場合、途中ウォータークーラーなどで水分補給をしても体重は1〜1.5kg(時々2kg)くらい減少します。
風呂上がりに水分を取ったり夕食を食べたりすることで一気に体重は元に戻りますが、一晩寝て翌朝体重を測るとサウナ直後と同じとまではいきませんが前日よりも数百g(500gくらいのことが多い)減っていて、暴飲暴食をしない限りはその体重がしばらくの間維持されます。なぜなんでしょう。
体の中の水分量が多い人にとっては、無駄な水分を排出することでむくみが取れて少し体重が減るということかもしれません。
なお、体脂肪率については残念ですがほとんど変化がないみたいです。ダイエットは食事や運動で頑張るしかないみたいです。
まとめ
メリットデメリットいろいろあるサウナですが、
自分なんかはビールをおいしく飲むためにサウナに入るって感じです。
たくさん汗をかいた後のビールはもう、こたえられないですね。
“アルコールには利尿作用があって水分補給にはならないんですよ”なんて正論が語られますが、サウナからビールって流れは誰にも止められないんじゃないでしょうか。
体調に注意をして適切に水分補給をしながら無理をせず、自己責任で楽しい時間を過ごしましょう。
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