「突発性難聴」になりました
発症からほぼ治癒するまでの記録です

先週、突然耳が聴こえにくくなる「突発性難聴」になった際の記録です。

「突発性難聴」は片方(まれに両方)の耳が突然聴こえにくくなる病気で、

国内での年間の患者数は約75000人(人口10万人あたりの年間の患者数が約60人)。

原因はまだはっきりとは解明されておらず、

対応が遅れると聴こえにくいまま症状が固定化されてしまう場合がある恐ろしい病気でもあります。

浜崎あゆみさんなどが患った際のニュースで聞いたことがある方も多いかもしれません。

発症後の経過について

水曜日(発症日)

朝6時頃起きると耳に違和感を感じました。

右耳が詰まっている感じで、明らかに音が聴こえにくくなっていて、軽い耳鳴りもありました。

※後日調べたところ、患者の約半数は発症時に強いめまいを感じるそうです。

昨晩12時頃までは普通にテレビを見ていたので本当に突然の出来事です。

山やエレベーターで耳の閉塞感を感じるのと似ているんですが、異なるのは耳抜きしてもまったく改善されないこと。

癖で何となく頭を掻いたところ、頭の上にセロファンが乗っていてそれをガサガサやってる感じの音がします。咀嚼音もストレートで脳に響いてくる感じ。

痛みなどはないんですが、明らかにおかしい状態だったためすぐに“朝起きると耳が聞こえない”でネット検索。

自分が「突発性難聴」になってしまった可能性が高いことを確信します。

速やかに病院に行くことが勧められていたので、耳鼻科のある病院を探し、仕事場へ向かう途中にある耳鼻咽喉科の専門病院へ行くことにしました。

右耳が聴こえにくい状態でしたが、注意すれば大丈夫そうだったので車を運転して病院へと向かいます。

待合室で20分ほど待ったところで名前を呼ばれ診察室へ。

医者に症状を伝えると目視で両耳を確認、検査が必要との判断。

聴力検査ではヘッドフォンをつけ、左右両耳の検査をします。

“今日の技師さんは音を鳴らす間隔が長いな〜”なんてことを考えながらやってたんですが、やっぱり聴こえてなかったみたいです。

診察室に戻り検査結果の説明を受けます。

左耳は若干聴力が落ちていたみたいですが、何とか許容範囲内。

対して右耳はすべての音で基準値以下。特に高音部分がほとんど聴こえていないような状態でした。

病名は「突発性難聴」で確定。

“原因はウイルスですか”と質問してみるが、この病気ではさまざまな原因がありわからないとのこと。

“今後どのような経過をとることが多いですか”の質問には、良くなることもあれば入院が必要になるケースもあるとの返答。

“5日分の薬を処方するので薬がなくなる頃にまたきてください。症状が継続している場合は大きな病院を紹介します”とのこと。

病院代2210円(持参し忘れて購入したマスク代10円を含む)を支払い、薬局へ。

処方された薬は飲み薬が2種類。5日分毎食後用で各15錠。すべてジェネリックです。

🔸メチコバール錠500μg 0.5mg  ビタミンB12

🔸カリジノゲナーゼ錠50単位「日医工」 末梢血管を拡げて血行を良くします。

薬局では570円を支払い。

その後は日常の生活に戻り、昼食後には早速薬を飲みますが、症状はどんどん悪化する一方。

テレビやラジオの音はイヤホンで聞いているような音に聞こえます。

発症時にはそれほどでもなかった耳鳴りはどんどん大きくなる感じで途切れることなく続き、、夕方から夜にかけてピークを迎えました。

以降参考として、自分が感じた不快な感じの強さを不快指数として数字で表してみます。

不快指数 発症時:10 → 夜:15

※発症時を10とし、数字が大きいほど不快感が強く、0は不快感がまったくない状態です。

木曜日(発症後2日目)

朝起きると昨日は無かったキーンという高音の耳鳴り。かなり強めの音です。

明日起きた時には良くなっているかもなどと淡い期待を抱いて昨晩床についただけにがっかりです。

ただ、昨日はずっと感じていた耳の閉塞感はほとんど無くなっていました。

その後、庭仕事や家事・風呂などバタバタとした朝を過ごしていると、1〜2時間後には耳鳴りの音もどんどん小さくなっていきました。

夜、家に戻った頃にはかなり良くなっていて何かに集中していると耳鳴りのことを忘れている時間帯も増えてきました。

不快指数 朝:10 → 昼:3 → 夜:2

金曜日(発症後3日目)

右耳の違和感が完全に取れたわけではありませんが、ほとんど気にならない状態です。

不快指数 終日:1

月曜日(発症後6日目)

午前中に再び病院で受診。聴力検査。

左右の耳ともほぼすべて基準値をクリアしていましたが、右耳の一番高音の数値だけがわずかに基準値割れ。

「突発性難聴」になった際の対応について医師に確認したところ、

発症後速やかに耳鼻科の診察を受けることが重要との説明。

発症後3日目、5日目、7日目にそれぞれ壁があって、治療が遅れれば遅れるほど後の経過が悪くなる可能性が高くなるとのこと。

また、治療中避けた方がいい行動は喫煙とのこと。

病院で770円を支払い。

前回と同じ薬を1週間分処方され、病状に悪化が見られる場合以外は治療はこれで終了とのこと。

薬局で580円を支払い。

不快指数 終日:1

木曜日(発症後9日目)

完全には治ってはおらず多少違和感が残ってはいるものの、そんなに気になるほどでもないって感じが数日続いていたんですが、この日は朝方右耳に閉塞感を感じました。気圧の変化で耳が詰まったようになるあの感じです。耳抜きをすると多少効果があるように感じます。

そして、不思議なんですが今まで何ともなかった左耳で耳鳴りです。数分程度の短時間でしたがはっきりとわかる感じでピーという音が鳴っていました。

不快指数 午前中:2 → 午後:1

※続報がある場合は記事を追加する予定です。

まとめ

「突発性難聴」には「3分の1のセオリー」というものがあって、

3分の1の人は治り、3分の1の人は半分程度聴力が戻る、そして残りの3分の1はまったく治らないとのこと。

治らなかった場合は生活の質が大きく低下するとともに、後に認知症の原因になることもある恐ろしい病気です。

治療のタイミングで明暗が左右されるようで、

症状がある状態で2週間放置すると、その悪い状態が固定化されてしまう可能性が高いというのが定説になっているようです。

生活習慣病など持病のある方などは症状がひどくなりがちとのことなので特に注意が必要です。

自分の場合は発症後3時間というかなり早いタイミングで受診できてラッキーでした。

仕事などの都合ですぐに受診できないケースも多いと思いますが、

耳鳴り”や“めまい”、“突然耳が聴こえにくくなった”など、

疑われる症状がある場合は、少しでも早く治療を始めることが必要です。

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