有料拝観も納得の美しさ
徳島県美馬市「本楽寺」の庭園がすごい

今回紹介させていただくのは徳島県美馬市穴吹町にある「本楽寺」。

一般的な知名度はあまりないかもしれませんが、

吉野川を借景にした枯山水の庭園や岩場を流れ落ちる滝、苔庭、懸造りの建物など、

もともとの地形をうまく活かした盛りだくさんでフォトジェニックなお寺さんです。

「本楽寺」へと向かいます

本楽寺があるのは、徳島市と三好市のちょうど中間あたり、徳島県美馬市の吉野川沿いです。

高速道路を利用する場合も、どこかで国道192号に入りお寺を目指すことになります。

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ナビ通りにくればこの場所まで辿り着けるとは思いますが、西側東側どちらから来た場合でも道がかなり狭いので注意が必要です。

今回利用させていただいたのは、道路とガードレールの間の駐車スペース。普通車4〜5台が駐車可能です。

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近くを歩いていた人に後から聞いた話ですが、お寺のすぐそば、歩道橋を降りたところにあるスペースにも車を停められるみたいです。

ここに停められればとっても便利なんですが、駐禁を切られないか確証はありませんので利用する場合は自己責任でお願いします。

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歩道橋の上からお寺方向。

崖下にJR徳島線、国道192号線があって吉野川です。

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歩道橋を渡り、道路に出たところがお寺の入り口です。

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「本楽寺」は平安時代から続く真言宗のお寺です。

拝観料の500円(小学生以下は無料)をボックスに入れ、山門をくぐります。

500円ちょうどの持ち合わせがない場合は、お寺の人に声を掛ければ対応していただけます。

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山門を入ってすぐのところにトイレがあるのもありがたいですね。

本堂・客殿と枯山水の庭園

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正面に見えるのが本堂(阿弥陀堂)で、左側の建物が客殿。

靴を脱いで客殿に上ります。

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赤絨毯の上を進み、いいところで吉野川方向を見ると次の写真の風景が現れます。

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お寺が崖上にあるため、客殿のあたりから吉野川方向を眺めた場合、すぐ下を走る鉄道や道路は隠れ、吉野川やその奥の風景を借景とすることで見事な景観を作り出すことに成功しています。

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本堂前から山門方向を見るとこんな感じです。

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客殿南側の廊下。

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本堂を南側から撮影。

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本堂を西側から撮影。岩場などを利用した見事な懸け造りです。

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境内の西の奥にある護摩堂。

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裏のお庭もすごいんです

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庭の斜面を苔が覆い尽くしています。

回遊式になっており、さまざまな角度から庭を楽しみことができます。

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荒々しい岩場の間を水が滑り落ちています。

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お茶室にて休憩です

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画面の左側にあるのが客殿で、画面中央の高台にあるのが茶室です。

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客殿南側の廊下から茶室を見上げるとこんな感じです。

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庭の木々の間を縫うように続く石段を登り切ったあたり。正面にお茶室の門が見えています。

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今回お茶をいただいたのはこの明るいお部屋。

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すぐ隣には、にじり口のあるお茶室もあるようでした。

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お茶室から客殿の方を見るとこんな感じです。

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椅子に座り、文机の上に置かれたお茶をいただきます。

この日のお菓子は干し柿と干菓子(落雁?和三盆?)。

見晴らしのいい高台の風の通るお部屋でいただく抹茶。500円でできる貴重な経験です。

まとめ

このお寺の場合、まず第1の見どころは山門を入ってすぐのところにある枯山水。

吉野川とその奥の風景を借景にした庭園は一見の価値ありです。

生垣で人工物を隠し、遠くの山と庭を一体化させてみせるという手法は何度か見たことがありますが、庭よりも低い位置にある風景を借景にするという方法がとても斬新です。

また、奥にある回遊式の日本庭園も素晴らしく、

どこまでが自然で、どこからが人の手が加わったものかよくわからない不思議な庭園です。

庭の作者は齋藤忠一さん。日本を代表する作庭家・重森三玲さんのお弟子さんだそうです。

建物に関しては長い歴史の間に戦さや火災などで多くを失ったようで、現在見られる建物ののほとんどは平成以降のもののようですが、それなりに年月を重ね土地に馴染んできている印象で、懸け造りの建物など建築物の多くも十分に見どころだと思います。

地形をうまく活かした建築物や庭園に加え、希望者はお茶や食事も楽しめる盛りだくさんなお寺さんです。

あと、アップはさせていただきましたが今回の写真の出来にはまったく満足できてませんので、

天気のいい日に撮り直しに出かけたいと思います。

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