四国の中央部に位置するということで“四国のへそ”とも呼ばれる徳島県三好市。
その中心地である池田町は交通の要衝でもあり、かつては葉たばこの取引などで賑わった町。
本町通り周辺にたくさん残る歴史的な街並みや、お盆の頃に開催されるいけだ阿波おどりの紹介です。
新居浜から三好市池田町へ
高速道路を利用すると新居浜ICから井川池田ICまで約40分。
井川池田IC入口交差点を左折、西へ500mほど進んだところで国道と別れて池田の中心部へと向かう県道5号観音寺・池田線を進みます。※あわ踊り期間中は一部区間が18時30分から通行止めになるので注意が必要です。
道なりに約2キロ進み、黒沢湿原や三好市分庁舎への看板が出たところで左折します。
土讃線をまたぎ、坂を下ったあたりすぐ右側の広場が、阿波おどり期間中無料で開放される駐車場です。
船井電機跡の広場で、約400台が利用可能。
阿波おどりの会場となる池田駅の周辺までは歩いて5分ほどなのでとっても便利です。
車を停めた16時半ごろはガラガラでしたが、18時過ぎ忘れ物を取りに戻った時には満車になっていました。
三好市池田町の風景
以前に来た時に古い住宅がたくさん残っていることに気づいていたので、今回はその街並みなどを撮影するために阿波おどりが始まる2時間くらい前に池田入りです。
だんだん日が暮れていく中、時折小雨にも見舞われながら撮影です。
池田駅周辺にて
時刻表が3つあるのは、土讃線の上り下りと徳島線の上りが表示されているため。
徳島線の起点は正式にはひとつ隣の佃駅ですが、実質的には阿波池田駅が起点となっています。
駅から伸びるアーケードは車道でもあるようです。
左下は銀座商店街。数時間後には人で埋め尽くされます。
右下は池田高校近くの高台から街の中心部の眺望。
本町通り周辺
本町通り周辺の500mほどのエリアには、歴史を感じさせる建物が多数残っています。
保存地区などには指定されてないようなので、どんどん街並みは変わっていくんでしょうが、
新しい家に混ざってウダツの上がった白壁の家などが次々に現れる風景はとても良いものです。
この通りがかつては町のメインストリートだったんだろうなと感じさせてくれる街並みです。
左上は通りからちょっと北側に入ったところにあった、立派な門構えの羊羹屋さん。
通りの中程にある庚申さん。
赤い人形は“身代わり猿”と呼ばれ、災い除けなどの願いを込めてお供えするみたいです。
左下は「阿波池田うだつの家・たばこ資料館」。
昔たばこで商いをされていた方の住宅で、たばこの産業の歴史を学べます。
いけだ阿波おどり
阿波池田の駅前周辺で毎年お盆の頃に3日間開催される阿波おどりです。
現在はへそっ子公園、栄町通り、駅前通りの3ヶ所が会場となっているようです。
参加連数は各日10数連程度と規模は昔よりずいぶん小さくなりましたが、
こじんまりとした町でのんびり阿波おどりを見物するのは楽しいものです。
へそっ子公園
ホルモン入りのオム焼きそばをいただきました。
ステージでは最終日のゲストということで、北山たけしさんが歌われていました。
栄町通り
駅前から東へと延びる通りで、道の両側に桟敷席が設置されます。
段数少なめの桟敷席は以前は有料だったはずですが、今年は無料で開放されていました。
大通り
井川池田ICから駐車場に向かうときに通った県道5号観音寺・池田線です。
以前来た際(2017年)にはこの通りでも踊りが見られましたが、今年(2023年)はパンフレットなどを見てみても通行止めにはなっているものの踊りの会場とはなっていないようです。
少し煤けたような街並みの中で、それぞれの商店の前にパイプ椅子などが置かれ団扇片手に見物をする風景はとても風情があったのでとても残念です。
駅前通り
駅前商店街のアーケードの部分がすべて踊りの会場です。
広い道幅をたっぷり使って、約200mを進みます。今年は飾り付けがシンプルでしたね。
奥に伸びるのが銀座通り。
露店などもたくさん出て大賑わいです。
まとめ
高松や松山、高知などの県庁所在地からでも1時間そこそこでやってくることができる、そんな便利な場所に阿波池田はあります。
新居浜からだと約40分。駐車場から駐車場でも全然1時間もかからないそんな距離感ってこともあって、今回で2ケタ10回目の訪問みたいです。
祭りの規模は徳島市のものには遠く及びませんが、のんびりゆったり楽しむにはむしろこちらをお勧めします。
規模が年々小さくなっていくのが気にはなりますが、笛・鉦・太鼓の生音が鳴り響く歴史ある町での阿波おどり見物は楽しいですよ。
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