高知県須崎市にある民宿「なずな」に宿泊
若干注意が必要ですがハマれば四国一の民宿かも

高知県須崎市の海沿いに建つ民宿「なずな」は、

定員4〜5人の小さなお宿で、宿泊客の約90%はお遍路さん

また、一人客の比率が約75%、外国人が約20%なんだそうです。

施設は新しく快適で、見ていただければわかる通り食事が本当に素晴らしい民宿。

部屋は一人で、食事はみんなと一緒に”が「なずな」のスタイルです。

民宿「なずな」

🔸場所:高知県須崎市浦ノ内灰方1116

🔸電話:088-879-2047

🔸料金:1泊2食 8,900円〜

🔸チェックイン:15:00〜20:00 🔸チェックアウト:〜9:00

民宿「なずな」へと向かいます

民宿「なずな」は桂浜から海岸線を十数キロ西に進んだあたりにあります。

高知市側から向かう場合は横浪黒潮ラインの入口である宇佐大橋の横を通過し海岸線を3kmほど道なりに進めば到着です。

西条市の国道11号加茂川橋交差点から国道194号線寒風山トンネル経由で「なずな」まで向かう場合は距離が94.3kmで、所要時間はちょうど2時間くらいです。

小雨が舞う中、宿まであと1kmというあたりで車を停めて撮影。

画面中央に小さく見えるオレンジの屋根のすぐ隣が目的地です。

宿のそばに到着。「なずな」と「高橋渡船」の看板が目印です。

ちょっとわかりにくいですが、看板の横の細い通路を奥へと進みます。

駐車スペースです。他の車の邪魔にならないように駐車しましょう。

奥の紺色の壁の建物が本日の目的地である民宿「なずな」です。

建物に入ります

ジャスミンちゃん。

玄関。お遍路さんの杖立てや菅笠掛けも完備です。

玄関から入ってすぐの場所にあるリビング。食事や団欒はすべてこの共用スペースで。

自由に利用できる電子レンジとドリンクコーナー。

右側の冷蔵庫の中のドリンクは150円均一。横にある瓶にお金を入れます。

トイレ・洗濯

男女別のトイレがリビングの横にあります。

トイレはこの場所だけで2階にはありませんので、足腰が弱い方、トイレが近い方などは注意が必要です。

洗面所・お風呂

靴の乾燥機です。

2階の部屋へと向かいます

部屋は2階なので宿泊客全員が風呂や食事・トイレなどの際に階段を登り降りする必要があります。

手摺りもあって安全性に特に問題はないと思いますが、足腰の弱い方などは注意が必要です。

階段を上がってすぐの場所から奥を撮影。右側に3部屋、左側に1部屋あります。

今回利用させていただいた南側一番奥の部屋。南側と東側に窓があり海が見えます。

南側の真ん中の部屋。以前に宿泊したときはこの部屋でした。

タバコについて

建物内はすべて禁煙です。タバコを吸うときは建物から出るか、2階ベランダスペースを利用します。

2階ベランダから海を撮影。雨が降ったり止んだりです。

夕食は四国民宿の最高峰?

感動的な夕食です

夕食です。上記の料理に加え、好きなタイミングでご飯が出てきます。

撮影時にお椀のふたを取り忘れてるし、天ぷらの皿の置き方もミスってしまいましたが

凄さ素晴らしさが伝わるでしょうか。

この日はコロナの瓶ビールを2本と土佐鶴の小瓶を1本いただきました。

ポテトサラダ。自家製の野菜やフルーツ(小夏)を使ってます。

アジの酢漬け。鶏もも肉のチーズ照り焼き。おでん。もずくと長芋・オクラの酢の物。

シメサバ、イカと数の子のあえ物、甘エビ、ビンナガマグロ、サーモン、真鯛のたたき、鰹のたたき。

天ぷら盛り合わせ。

鯛の生姜醤油煮。

白ごはん。アサリのすまし汁。薬味(ニンニクは鰹のたたき用)。自家製のかんてん。

適温管理されたワインをボトル単位でいただくこともできます。

朝食もすごいんです

朝6時から朝食です。

自家製の野菜や漬物など盛り沢山な内容でこの皿数の多さ。本当にありがたいです。

いつもなら起きてもいない時間ですが、昨日の夕食から約12時間が経過していること、22時過ぎには寝たこともあって、スッキリ起床で楽々完食です。

朝食はお遍路さんの多くが利用する船の時間の関係もあって宿泊客全員が朝6時からです。どうしても難しい方はあらかじめ朝食を抜きにするか、宿の選択自体を考え直す必要があるかもしれません。

朝食後におまけで2種類のフルーツをいただきました。

高知の特産品である小夏は一番外側の黄色い部分の皮をりんごのように剥いで落とし、写真の様にカットして白い甘皮の部分と一緒に食べるのが多分基本。酸味少なめ甘味強めのとっても美味しい小夏でした。

赤い方は、奥さんが言うには畑で偶然できたというスモモとさくらんぼのハイブリッド。完熟してるような色なんですが、カリカリ食感ほんのり甘味の不思議フルーツでした。

ご案内いろいろ

お遍路さんの利用が多い「なずな」ですが、36番札所「青龍寺」にお参りした後に宿泊場所として利用されることが多いそうです。

ほとんどのお遍路さんが、1.2km先にある深浦を7:25に出発する市営巡航船を利用して西へと向かわれるみたいです。

下船する場所は“横浪”がいいそうで、終点の“坂内”まで行ってしまうと40分ほど余分に歩かなければいけないみたいなので注意が必要です。

系列の素泊まりゲストハウス「Hostel John Mang」をイメージして作ったというTシャツ。販売もしているみたいです。

まとめ

今回利用させていただいた民宿「なずな」の特徴は次の2つだと思います。

① 食事がとにかく素晴らしい

1泊2食8,900円(令和7年6月現在)の民宿でこのお料理は結構感動ものです。

自家製の野菜やフルーツなど料理についての説明を聞き、目の前にずらりと並んだ色とりどりの料理を見ているだけでもう心が豊かになってくる感じです。

質・量ともに素晴らしく、自分は割とよく各地で民宿も利用するんですが、

今の所自分が知っている十数軒の中では多分「なずな」が一番。

② 他の宿泊客やオーナー夫妻との距離感がとても近い

宿泊客全員が一つのテーブルを囲んで一緒に食事をするというあまり見ないスタイルの民宿で、

お客さん同士、あるいはオーナー夫婦とのコミュニケーションをとても大切にされています。

他の宿泊客の方には“どちらから来られたんですか”とか“今日はどこを回られたんですか”あたりから始めて、思い切って話しかけてみましょう。かなりの確率で楽しい時間が過ごせるはずです。

ごく稀に会話よりも一人の時間を楽しみたい方がいるかもしれませんが、そんなときは空気を読みつつじわっとフェードアウトし、オーナー夫妻に話を持って行ったりしましょう。

オーナー夫妻は、美味しいものをお腹いっぱい食べもらうこと、静かな環境でゆっくり休んでもらうということを何より心がけているとのこと。

オーナーが旅行経験豊富ということで随所に気遣いも感じられる快適な民宿です。

朝6時の食事や、知らない人と食卓を囲むのが負担になるという方は向いてないかもしれませんが、

一人もしくは二人等でこの地区を旅行する予定がある方は是非選択肢のひとつに加えて見てください。

3〜5月、9〜11月は特に混み合うそうなので予約はお早めに。

民宿「なずな」公式サイト(←こちらをクリック)

おまけ

今回、食事などをご一緒させていただいたのは男性のお遍路さん。

同年代の方で、東京から来られているとのこと。

どういう話の流れでそうなったのか覚えてないですが、同行者も含め全員が登山経験者であることが判明。

“キスリング”だとか“ホエーブス“とか、同じ時代にその世界で活動していた人しか知り得ないようなマニアックな用語がポンポン飛び出してきて楽しかったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました