四国中央市の山寺「仙龍寺」で
非日常で盛りだくさんなランチタイムを満喫

今回紹介させていただく「仙龍寺」は四国山地の奥深く、四国中央市の新宮地区にあります。

弘法大師をご本尊とする真言宗のお寺さんですが、見どころは急斜面に懸造りで建てられた見事な木造建築。場所によっては4階建てになっている巨大な建築物は一見の価値ありです。

今回はこの独特な景観のお寺さんでランチをいただくという非日常体験を満喫です。

「仙龍寺」へ向かいます

「仙龍寺」へは堀切トンネル南側出口の交差点から向かうのが便利です。

三島川之江インターから向かう場合は、インター出口を右折して進み、国道192号、県道5号を経由して新宮方向へと進み、堀切トンネルを抜けてすぐ右折です。トンネル付近までの距離は約10km、所要時間は約20分です。

新宮インターから向かう場合はインター出口を右折して川之江方向へ進み、堀切トンネルの手前を左折です。トンネル付近までの距離は約7km、所要時間は約15分です。

堀切トンネルまではどちらのインターからも片側1車線の快適な道ですが、ここからお寺までは若干細い道になります。

トンネル出口の交差点から「仙龍寺」までは約10分です。進み始めてすぐ道が二手に分かれますが、左側の銅山川に近い方を進む道の方が距離が約1km短くおすすめです。

駐車場からお寺へと向かいます

お寺の入口を過ぎてすぐ、横が広くなった場所があり、ここが駐車場です。トイレもあります。

令和3年に崩れた斜面は全面を木で覆う形で復旧。アート作品のようです。

一番上にある部屋ですが、崖崩れの際床下の地面の一部がえぐられるように無くなっていたそうです。

この谷の両側にお寺に向かうための道があります。

奥に小さく見えるのが国道で、この写真で言うと左側に歩道、右側に車道が通っています。

お寺に向かうための歩道です。

車道はかなりの急傾斜で、前にも後ろにも進めなくなった車がJAFを呼んだりしたこともあったそうです。

お寺の方などはこの車道を利用しているみたいですが、一般の参拝者、特に初めての方などは利用しない方がいいと思います。

車は下の駐車場に停めて、歩道もしくは車道を歩いて登りましょう。

斜面に沿って懸造りで建てられた木造の建物。すごくないですか。

通夜堂を西側から谷越しに撮影。この部分は懸造りではありませんがインパクトのある建物です。

境内を散策

建物に入ります

正面の黒光りする大きな建物は「通夜堂」と呼ばれる建物で、昭和初期の建築です。

車が置かれている平らなスペースは、下を流れる川をコンクリートで覆うことで作られています。

本堂や納経所、ランチなどすべてこちらが入口です。

2階の廊下。途中、左に曲がると納経所や本堂があります。

トイレは1階から一段下りた先にある廊下を進んだ先の右側にあります。

トイレへ向かう途中の廊下の壁に張られていた藍染の幕。

このお寺は広島の因島の方々と縁が深いようで、かつては100人規模の団体でみえられて宿泊をしていたこともあるそうです。

建築後100年近い年月が経過した、すごく風情のある建物です。

トイレの横にある手洗い場です。

ランチをご紹介

住み込みのお坊さんに案内されて通されたのがこちらのお部屋。

奥には立派な雛人形が飾られていました。

お茶(玄米茶?)を出していただきました。

隣の部屋にもうひと組のお客さんもみえられた様子。

それぞれ一服したところで声がかかり本堂へと移動。般若心経などを読み上げる簡単なお勤めを済ませた後は、副住職からお話を伺います。

雛人形の飾り方が地域によって違う話や、友引に葬儀をする地区がある話などをわかりやすく教えていただきました。

また、本堂の横にある部屋は護摩を焚く場所らしいんですが、両側から自然の岩が張り出した洞窟のような場所。屋内に洞窟? 不思議な感じです。

部屋に戻ると、机の上にお膳が準備されていました。

楽しみにしていたランチタイムです。

「仙龍寺」では“奥之院ごはん”と呼ばれる食事をいただくことができます。

フグの唐揚げ。

左上:人参とゴボウの甘酢漬け、左下:切り干し大根と春菊の胡麻あえ、右下:ジャコとサツマイモのピリ辛あえ

胡麻豆腐。京都から取り寄せた吉野葛を使い手間をかけて作ったものだそうです。

かなり弾力強めの独特な食感で、わさび醤油でいただきます。

年間を通じて提供されるレギュラーメニューだそうです。

青のり団子、みつば、渦巻きふのお吸い物。

ポエム。お寺へのお供物のお裾分けみたいなことだそうです。

写真を撮り忘れましたがコーヒーもいただきました。なお、このお寺には水道は通っておらず、コーヒーも山の水で淹れたものだそうです。

奥之院ごはんは1月、2月を除き通年でいただくことができます。

お料理は月替わりで、料金は2000円(税込)です。

1日2組限定で、人数は合わせて10名までとのこと。予約必須です。

土日などはすぐに枠が埋まってしまうそうなので、ご予約はお早めに。

まとめ

かなり山深い場所にあるお寺さんですが、高速道路の新宮インター、三島川之江インターあたりからでも30分程度で行くことができます。

斜面に立つ巨大な懸造りの木造建築などは建築ファンでなくても結構衝撃を受けると思います。

楽しみにしていたランチも十分に満足のいくもので、

食事以外のお茶やコーヒー、お菓子などのお接待も本当にありがたかったです。

本堂でのお勤めやその後の副住職からのお話、食事後の住み込みのお坊さんのお話も楽しくて、

非日常のゆったりとした時間の中、とっても盛りだくさんなランチタイムを過ごさせていただきました。

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