
内子町で見所といえば建造物群保存地区の「八日市・護国」が圧倒的に有名ですが、
隣接する本町通りの周辺は江戸期以降長い間町の中心だったエリアで、
現在でもかつての繁栄を偲ばせるような建築物などをあちこちで見ることができます。
「内子座」や「商いと暮らし博物館」などを中心に本町通り周辺の町並みをご紹介です。
※以降、写真は西から東へ歩く際に出会う順番に沿って掲載です。
内子駅から徒歩で「八日市・護国」方面へと向かいます。
内子駅から国道方向に進み、2つ目の信号で左に曲がります。
200mほど進んだところに川が流れていて、橋を渡ったあたりからはレトロ感漂う建物をあちこちで観ることができます。
今歩いている道が「本町通り」でその周辺はかつて町の中心だったエリアです。

橋を渡ってすぐ、酒屋さんの横にある常夜灯です。


「内子座」
川から100mほど進んだところで左に曲がると「内子座」です。
「内子座」は1916年(大正5年)に建設された芝居小屋で、重要文化財に指定されています。


現在は長期の保存修理工事(〜2028年9月)中で、
見学できるのは隣接して建てられている裏側の楽屋部分だけ。





「内子座楽屋」・「商いと暮らし博物館」・「上芳我邸」の入館セット券。
大人料金の場合、別々に購入するよりも200円お得になっています。
本町通り周辺の町並み①

写真は2009年に撮影したもので、現在は洋菓子店になっていました。




「ビジターセンター」

元々は警察署だった建物で、後に図書館になり、2013年(平成25年)からは内子町ビジターセンター。

2009年に撮影したときは図書館の看板がかかっていました。


ジブリの方々が内子で合宿された時に制作されたものだと思います。
上の絵は八日市地区の「本芳我邸」付近。

こちらの絵では、当記事の最後に登場する「旭館」が描かれています。


本町通り周辺の町並み②


「ビジターセンター」の隣にある「内子町立児童館」。
この洋風建築は、この地で明治12年に近隣の小学校を統合して設立された「化育校」の外観を踏襲して新築されたものだそうです。


「ビジターセンター」や「内子町立児童館」の裏側の奥まった場所にある「内子まちの駅 Nanze(なんぜ)」。


「商いと暮らし博物館」

「商いと暮らし博物館」。
元々は「佐野薬局」という各地へ行商に出たりもする大きな薬屋だったとのこと。
江戸後期の建物を利用して、大正10年頃の商家の暮らしを再現した展示だそうです。



同じ階段を上下から撮影です。



「本町通り」周辺の町並みを再現した模型。中央左下にある大きな建物は「内子座」です。

本町通り周辺の町並み③


「下芳我邸」の立派なお屋敷は、現在お蕎麦屋さんとして利用されています。

「八日市・護国」の保存地区へは伊予銀行のある交差点で左折、画面奥へと続く道を進みます。

ここが内子観光の際、最も重要な交差点。観光エリアのちょうど真ん中あたりです。


「森文醸造」は1893年(明治26年)創業の老舗調味料メーカー。

旭館

「旭館(森文旭館)」は1926年(大正15年)開館の劇場・映画館で、1965年(昭和40年)に閉館。
倉庫として利用されていましたが老朽化が進み解体も検討されましたが、存続が決まり改修工事が行われました。
2023年には映画祭も開催されました。

2011年に撮影したときはこんな感じでした。




まとめ
「本町通り」の周辺は、生きた商店街の町並みの中に古い建物が散在するエリアで、
昔の繁栄が随所に感じられる魅力的な町並みです。
建て替えや修復の際などかなり気を使って町並みを維持している印象ですが、変化のスピードはかなり早いみたいです。
次の記事で紹介する「八日市護国」の保存地区ではグッと時代が遡り、古い建物が主となる町並みになります。
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