
愛媛県八幡浜市の中心部にある商店街の付近を散歩した記録です。
八幡浜は明治の初期から大正にかけて“伊予の大阪”とも呼ばれ商業都市として栄えた土地。
現在でも町の随所に当時の名残りを感じることができます。
狭いエリアなので1時間くらいあれば十分に楽しめると思います。
※写真下に撮影日を記載しています。
八幡浜散歩
商店街周辺にて

新町商店街と銀座商店街が交わっているあたり。


4点とも土曜日の午後3時半頃に撮影。他の多くの街と同様残念な光景です。

ちゃんぽんの有名店2軒。丸山とロンドンです。

ロンドンの店頭にあった、料理サンプルのショーケース。
ビンのコーラや横に置かれた植物などがアクセントになっていい感じです。


新町商店街から西に伸びる飲み屋街の横丁。
上の写真は2011年に撮影したもので現在は南側部分がさら地になっています。

地元の温泉で黒いお湯が出たことがきっかけで、
商店街の各お店が黒にこだわった商品を提供することで町おこしをしているとのこと。

街中をあてもなく彷徨います
交差点に立ってあたりを見渡し、より面白そうな方へ進むということをひたすら繰り返します。


時々、建物や場所の案内などを書いた看板に出会います。

道後などにも出店している「谷本蒲鉾店」の本店です。
なんでなのかは自分でもよくわかりませんが、なんとなく惹かれる魅力的な建物です。



坂本歯科医院。


菊池邸。

同じ坂を下と上からそれぞれ撮影です。



高橋邸。珍しい黄色の漆喰の壁があります。

車道を歩いて愛宕山に登る途中で見かけた横綱・前田山の記念碑。
前田山英五郎(1914〜1971)は第39代横綱で、西宇和郡喜須来村(現在の八幡浜市保内町)の出身。
力道山との取組もあったそんな時代の人。結構色々あった横綱みたいなので興味のある方は調べてみてください。

どういうこと? 頭の中で???が渦巻く不思議案件です。

持ち送り


軒を支える“持ち送り”と呼ばれる部材。
欅の一枚板で出来ていて、火除けのためとされる水の紋様などが彫られているんだそうです。
プラタン

2011年に散歩していた時、面白いなと思って撮影した木造3階建てのピンクの建物。
左の建物の巨大看板もいいですね。

“八幡浜 プラタン”で検索してもほとんど情報が出てきませんが、喫茶店?
定かではありませんが、日土小学校の設計で知られる大洲出身の建築家・松村正恒による設計みたいです。
※現在は取り壊されて駐車場になっています。
大法寺



立派な枯山水のお庭がありました。

先ほどの枯山水も含め、広くはないですがいいお庭です。

境内からの風景。斜面に沿ってぎっしりと建つ家並みがいい感じです。

青石を斜めに重ねて積み上げた立派な石垣。これは何積みっていうんでしょうか。
愛宕山墓地周辺にて

「大法寺」から横の墓地に入り少し登った所から撮影。
手前に見えるのが「大法寺」の屋根で、まっすぐ伸びた道の先に見える赤い構造物は「銀座商店街」のアーケードです。


わずかな土地に隙間なく家が建てられていることがよくわかります。
奥に見える山の麓まででも1kmないくらいです。

どこまでが墓地でどこからが町? 墓地から町へのなめらかなつながりです。
「道の駅 八幡浜みなっと」

「みなっと」から海を挟んで西側に見える柑橘の段々畑。
遊子の段畑に負けないくらいインパクト抜群の風景です。

「みなっと」も商店街のあたりから十分に歩いて行ける場所なんですが、上の写真は散歩とは別に車で行った時のものです。
それにしても「みなっと」恐るべし。広い駐車場なんですが、満車で停められずさまよっている車はいるし、産直や土産物屋、飲食店などどこも人でいっぱい。八幡浜中の人がみんな集まってるんじゃないかってくらいの大人気スポットです。
まとめ
2度目だと思い込んでいた八幡浜ですが、調べてみると3度目でした。
7度目と8度目を間違えるのはありそうですが、2度目と3度目を間違えるとは・・・。
大丈夫か自分なんてことを思いながら振り返ってみたんですが、3回ともほとんど同じ場所を歩いていたみたいです。
で、びっくりしたのが3回とも散歩時間が1時間前後だったこと。最初の1枚目を撮ってから最後の写真を撮るまでの時間でのカウントですが、1回目が62分で、2回目が55分、3回目が58分だったんです。
なんの縛りもなく自由に動き回ったはずなんですが、どうやら自分にとって八幡浜は60分の町みたいです。
かなりのスピードで姿を変えつつある現状ですが、まだまだ昔の繁栄が随所に感じられるいい感じに寂れた港町です。海と山に囲まれたわずかな土地に建物が密集する感じもいいですね。
シャッター街化しつつある商店街あたりを起点に、何かもうひと展開見てみたいなんてことを無責任に思ってしまいます。アイデアは募れば山ほど出てくると思いますが、やはり現実的には難しいんですかね。
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