大阪の「あべのハルカス美術館」で、
「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち」展を鑑賞

「あべのハルカス美術館」での展覧会鑑賞記です。

展覧会名は「ゴッホの跳ね橋と印象派の画家たち」。

展示の作品はすべてドイツのヴァルラフ=リヒャルツ美術館から貸し出されたもの。

印象派前後の時期の著名な画家による作品が多く展示されていました。

偏りと思い込みが若干強めの鑑賞記です。

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展覧会について

展示作品はすべてドイツのヴァルラフ=リヒャルツ美術館所からやってきたもの。

美術館改修のための長期休館に伴い貸し出されたものです。

展覧会の構成は下記の通りで、それぞれの章にビッグネームが登場です。

  • 1章 印象派前(9点) クールベ、ブーダン、マネなど
  • 2章 バルビゾン派(7点) コロー、ミレー、ルソーなど
  • 3章 印象派(20点) シスレー、モネ、ルノワールなど
  • 4章 ポスト印象派(9点) セザンヌ、ゴーガン、ゴッホなど
  • 5章 点描派(14点) スーラ、シニャック、シダネルなど
  • 6章 20世紀の色彩画家(11点) マティス、ボナール、ユトリロなど

多少入り乱れながら何となく時代順になっている感じ。

シダネルって点描派だっけなんてことを思ったりもしますが、もちろん厳密な分類なんてものはないので良しとしましょう。

作品数は全部で70点。多過ぎず少な過ぎずでちょうどいい感じです。

パンフレット(あべのハルカス美術館)

作品リスト(あべのハルカス美術館)

下記の3つの美術館を回る巡回展です。

  • 宇都宮美術館(2026年4月19日~6月21日)
  • あべのハルカス美術館(2026年7月4日~9月9日)
  • 名古屋市美術館(2026年9月19日~11月29日)

作品を鑑賞

フィンセント・ファン・ゴッホ「跳ね橋」(1888) 49.5x64cm

絵の名前が展覧会の名称に使われ、パンフレットでも表紙にドーンってことなので、主催者的にはこの絵がメインなんだと思います。

ゴッホはこの跳ね橋の絵を5点制作、この作品はそのうち最後に描かれたものなんだそうです。

後ろからライトでも当ててるんじゃないかってくらいに明るく鮮やかな印象の絵でしたが、自分的にはこの絵の良さがもう一つ理解しきれない感じでした。

エドゥアール・マネ「アスパラガスの束」(1880) 46x55cm

このアスパラガスの絵は、先ほどのゴッホの「跳ね橋」に次いで重要な作品だったみたいで、パンフレットなどでも大きく掲載されてました。

実物はとても光沢感のある仕上がり。わかりやすいタイプの絵ではあると思うんですが、アスパラの束が若干右に偏っているのが気になるのは自分だけ?

この絵を売る際、代金以上の金額を受け取ったお礼に後日、“束から1本抜けてました”いう手紙を添えて、1本のアスパラが描かれた絵(オルセー美術館蔵「一本のアスパラガス」)を購入者に届けたそう。

勝手にベスト5

訪問日は8月末の月曜日だったんですが、会期末が近いせいもあるのかごった返してました。

大混雑の会場内を行ったり来たり3往復くらいしながら、その日のベスト5を決めてみました。

ギュスターヴ・クールベ「海景」(1865) 53.5x64cm

何がいいのか自分でもよくわかりませんが何か惹かれます。

アンリ・ル・シダネル「ヴェルサイユの薔薇のある家」(1918) 108.8x91cm

シダネルは5年くらい前に「ひろしま美術館」で作品を見て初めて名前を知った画家さん。

広島で見たのはかなり大きめの作品で、夜のバラの庭で奥に建つ小屋に明かりが灯る様子が描かれた「離れ屋」という作品。当時やたらと感動したのを憶えています。

以降各地で何度かシダネルの作品をみる機会がありましたが、いずれも静かで美しい作品。本作は前景に影を大きく取り入れた不思議な作品です。

シダネルがいいなと思う人は「ひろしま美術館」に行ってみてもいいかもです。

ギュスターヴ・カイユボット「トゥルーヴィルの庭園」(c.1882) 27.5×35.5cm

小さな作品。色遣いや画面構成など、もちろんうまくは説明できませんがいい感じです。

キャプションの制作年の前に書かれた「c」は、ラテン語の “circa”(シルカ) の略で、「およそ」「〜頃」 という意味です。

シャルル=フランソワ・ドービニー「花咲く果樹園」(c.1870) 45x82cm

若干ダーク系の作品ですが、じわっと惹かれる作品です。

ここまでの4点が今回の2〜5位ですが、順不同って感じ。

ただ、1位だけははっきりと決まっていて次に紹介するモネの作品です。

クロード・モネ「ヴェトゥイユ上流、春の効果」(1880) 60x100cm

蛇行するセーヌ川を丘の上から眺める構図で、手前に1本の木。

何の木かはわかりませんが、白い花が咲いている様子。

もしこの木が林檎かスモモ、あるいは柑橘あたりで実がついてたら面白くなるのか、それともうるさくなりすぎてしまうかなんてことを考えながら繰り返し鑑賞。

生々しい感じを減らすため、何歩か後ろに下がってみるとさらにいい感じ。

柔らかい光の中、色遣い構図ともに自分の好みってことで、今回の一番はこの作品です。

あと、撮影不可ということで写真は撮れませんでしたが、モーリス・ドニの「ピンク色の教会、ティヨロワ」って作品もすごくよかったです。

その他の作品

何点か目についた作品を撮影です。

ポール・ゴーガン「ブルターニュの少年」(1889) 93×73.5cm
ポール・セザンヌ「梨のある静物」(c.1885) 38x46cm
クロード・モネ「エトルタの浜辺の漁船」(1883/84) 74x101cm
クロード・モネ「霧の中の崖の家」(1885) 73.5×92.5cm

感想

仕事後の大阪でのやたらと長い自由時間約6時間をうまく活用すべく向かったのが今回の展覧会。

事前に調べたところ、ゴッホの「跳ね橋」が見どころというのはわかったんですがこの作品にはそんなに惹かれることもなく、でもドイツから印象派周辺のビッグネームの作品がたくさんやって来ているみたいだし行ってみようかくらいの感じで訪問。

入口にはほとんど行列もできておらず、すぐに入場できたんですが中に入ってびっくり。平日なのに凄まじい混雑っぷり。大阪にもこんなに美術好きがいるんですね。

大半の作品の撮影ができるみたいだったので、用意してきた重いミラーレスをバッグから取り出しますが、痛恨のSDカード入れ忘れ。そそくさとカメラをバッグに戻し、スマホ撮影に切り替えです。

展覧会の感想としては、ビッグネームの作品がずらりと並んではいるんですが、ホントにいいなと思ったのは数点程度。

もちろん楽しい時間は過ごせたんですが、もうひと盛り上がり欲しかった感じですね。

おまけ

「あべのハルカス美術館」があるのはあべのハルカスの16階。

展望台直行のエレベータはこの階から出発するみたいでしたが、料金が2,200円かかるみたいで断念。

ハルカス300(展望台)は58〜60階。60階で地上高288m。

ちなみに、美術館のある16階の地上高は約80mです。

美術館のすぐ前には整備された庭園フロアがあって誰でも無料で利用できます。

ガラス越しに東西と北側の風景をガラス越しに楽しむことができます。

画面の中段左端付近に、わかりにくいですが通天閣が見えています。

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