昨日群馬から松山入りしたHさんと、今日から一緒に四国を廻る予定でしたが、松山到着後に出た熱が夜が明けても引かないということで泣く泣く同行を断念。
台風も近づいてきてたし雨の中ひとりで旅をするのもなんだかなあって感じだったので、その日宿泊予定だった宿にキャンセルの連絡を入れました。
話はすんなりまとまって、お体お大事にまた出てきてくださいねみたいな感じで話が終わったので、頭の中は今日から3日間どう過ごそうかってことにすっかり切り替わっていました。
雨だし、近くのスーパー銭湯にでも行ってのんびり過ごすかと考えていたところで、一通のメールを受信。
宿泊予定だった宿からのメールで、「キャンセル残念ですね」の言葉の後に、下記の口座にキャンセル料(2人分の宿泊費の全額)を振り込んでくださいという文言が続きます。
一瞬頭の中が真っ白になりましたが、そうですよね、キャンセル料かかりますよね当日だし。世間知らずでしたごめんなさい。ひたすら何かに謝り続けます。
で、どうするか。休みも取ってるし、ただキャンセル料を払うだけではあまりにもったいないので、昼前でしたが高知行きを決断です。
寒風山トンネル経由で高知へと向かいます
雨の中、西条から国道194号線で高知へと向かいます。
途中、「道の駅 633美の里」でいも天と卵焼きおむすびのセットを購入。昼食です。
越知町、佐川町を経由して須崎市で国道56号に出ます。
須崎西インターから高速の無料区間に入り、終点の四万十中央インターで降りて再び国道56号。
「道の駅 あぐり窪川」で休憩。大雨です。
国道が海ぎわに出て少し行ったところ、黒潮町の佐賀西公園展望台からの眺望です。
雨がやんで、少しですが青空ものぞいています。
芝生の広場は展望台から国道を400mくらい進んだところにあって、広い駐車場やトイレなどがあります。
古い写真ですが、もし晴れていればこんな感じ。かなり広い角度で目の前に海が広がるおすすめの展望台です。
佐賀公園から坂を下り2kmほど進んだあたり、白浜海岸休憩所からの風景です。
竜串にて
四万十市(旧中村)に入り、四万十川を渡った後足摺方面へと進みます。
大岐の浜のあたりで右折、ふるさと林道を通って西へと向かいます。
沿道ではあちこちで「テッポウユリ」が咲いています。
後から聞いた話ですが林道周辺では鹿を見かけたりもするそうです。
そうこうしているうちに本日の宿泊予定地「竜串(たつくし)」に到着。
雨はすっかりやんで、青空の面積もどんどん増えてきました。
風もほとんどないようなので海岸の方へ行ってみることにしました。
歩いて竜串海岸へと向かいます
南国感あふれる歩道を通って海を目指します。
この堤防を超えると竜串海岸の奇岩地帯。一気に世界が変わります。
竜串海岸
自然の石の上を歩いて進むのが基本ですが、
どちらへ進めばいいかわからなくなったあたりで必ず人工の通路が用意されてます。
オレンジやピンクなど様々な色の層が重なっています。
30分ほどの散策の間に蟹には数十回、フナムシの仲間には数千回(数万回?)くらい出会います。
竜串海岸散策中ずっと、湾を挟んで向こう側に見えているのが「足摺海底館」。
いい感じにレトロ感が出てきてます。登録有形文化財です。
足摺岬からは10数キロ離れた場所にあるんですが、多くの人にとって足摺のシンボル的な建物です。
竜串海岸を時計回りに歩いてきた時はこの場所が出口になります。
中央から左に伸びる線のところに道があるんですが、幅が狭く大きな波が来た時なんかはかなりヒヤリとします。
暗い時間帯や、波の大きい時、足腰が弱い方などは控えた方がいいと思います。
龍宮城(サンゴ博物館)
竜串海岸をぐるりと回って駐車場に戻る途中、一際目を引く廃墟があります。
サンゴ博物館や中華レストランとして使われていた建物で、壁には「龍宮城」と書かれています。
昔は観光バスが次々にやってくる賑やかな場所だったそうです。
当時珍しかったバイキングをいち早く取り入れたレストランは、地元の子供達のワクワクスポットだったそうです。
赤や緑のカラフルな色遣いで、細部にまで細かい装飾が施された立派な建物です。
時を経て屋根からは木が生え、どんどん植物に包まれて自然に帰っていく姿は廃墟好きにはたまらないですね。
ホテル南国
立地とリーズナブルさ、食事への期待で選ばせていただいたお宿です。
施設は古く、備品も必ずしも十分というわけではありませんが、ご主人の人当たりの柔らかさなどもあって居心地は悪くないです。
この日は、台風の影響でキャンセルが多かったそうですが、2組のリピーターの家族さんがいかにも慣れた感じでくつろいでいらっしゃいました。
海水浴客のほか、釣りやダイビング、サーフィンなどのお客さんも多く、関西や東京からも連泊でたくさんお客さんがみえられるそうです。
今回利用させていただいたのは、2階のこぢんまりとした部屋。
建物は年季が入っていて、備品は最低限って感じです。Wi-Fiは13桁の入力が必要ですが使えます。
共用のトイレはリフォーム済みできれい。冷蔵庫は共用のものが同じフロアに1台。
お風呂は1階の奥まったところにあって、浴槽や洗い場は広めで4人くらいは同時に入れると思います。
浴室入り口の扉が木でできていてよく言えばレトロ。脱衣場にエアコンや扇風機がなく汗だくでそそくさと冷房の効いた部屋へと戻ります。
海側の部屋ですが、2階だと木々に遮られて海は見えません。
楽しみにしていた夕食の時間。1階食堂のテーブル席でいただきます。
今回は南国プラン(お刺身コース)ということなので、このお皿がメイン料理です。
内容はカンパチとタイ、キハダマグロにヒラメ、長太郎貝(ヒオウギ貝)。上の写真が1人前です。
天候の都合で地元名産の清水さばが出なかったのは残念ですが十分に美味しくボリューミー、大満足です。
コビン(小さなマグロ)のカマ焼き。
カツオのたたき、もつ煮込み、カツオフライのタルタルソース、貝4種。
お酒の進むものばかりで困ってしまいます。
またまたうっかり、煮物はミョウガを2本いただいた後の撮影です。
ご飯は新米だそうですが、個人的にはもう少し硬めでも良かったかな。
飲み過ぎでろれつが若干怪しくなってきたところで食事終了。
ごちそうさまでした。
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