四国内で撮影した紅葉の写真を紹介するシリーズの3回目。
今回紹介するのは高知県大豊町の紅葉スポットです。
前回紹介させていただいた徳島県三好市のすぐお隣で、面積の約9割が森林という山深い町。
紹介させていただくのは「定福寺」「豊楽寺」「杉の大杉」の3カ所です。
※撮影日は写真下に記載です。
定福寺
724年、行基による開創とされる歴史のあるお寺さんです。
そんなに大きいお寺ではありませんし、一般的な知名度はほとんどないと思いますが、紅葉が素晴らしいんです。
惹かれるものがあって、ここ数年の間に4〜5回通わせていただきました。
本堂周辺には秋に色づく木がたくさんあって、紅葉の密度はかなりのもの。
また、不思議なことに境内を通り抜ける車道があって、斜面をS字で駆け上がる道路上からはさまざまな角度で紅葉を楽しむことができます。
境内の中でも陽当たりの違いなどで紅葉の時期はかなり差があるようで結構長期間楽しめる感じです。
穏やかな山里の風景の中、高台にあるお寺です。
車道や石段の脇には花がたくさん。
以前あった池の風景。
駐車場のすぐ横あたり、隣接する熊野神社付近の鮮やかな紅葉。
ありがたいお接待の品。
本堂の裏側あたりは一面の紅葉地帯です。
古い墓地の周辺が色鮮やかな落ち葉で覆われる様子はとても美しいものです。
豊楽寺(ぶらくじ)
先に紹介した「定福寺」と同じで、724年行基による創建とされるお寺です。
本堂である薬師堂は四国最古の建造物で国宝に指定されています。
お寺があるのはかなりの高台。駐車場そばからの眺望です。
国宝に指定されている薬師堂。12世紀頃の建立とされています。
屋根に傷みが見られますが、修理中のようでしたので今はきれいになっていると思います。
杉の大杉
仁淀川町の「ひょうたん桜」のあたりの地名が“桜”でしたが、こちらは地名が“杉”です。
地名にもなるようなインパクト十分、樹齢約3000年の大杉は八坂神社の境内にあって、
日本一の大杉と呼ばれて親しまれています。
ふたつの株が根元でつながっていることから「夫婦杉」とも呼ばれます。
また、子供の頃当地で事故に遭った美空ひばりさんが療養後、大杉に“日本一の歌手になれますように”と願をかけたところその夢が実現したということで「出世杉」とも呼ばれています。
200円を支払って境内へと入ります。
写真は鳥居をくぐったところで振り返り、駐車場方向を撮影したものです。
八坂神社の本堂。
左側の南大杉が根元の周囲が約20mで樹高は約60m。
右側の北大杉は根元の周囲が約16.5mで樹高が約57mです。
根元の部分では木がつながっています。
傷んだところは色々な素材で修復されていて、
北大杉の下の部分には扉のようなものが取り付けられていました。
付近には美空ひばりさんの「川の流れのように」の歌詞が刻まれた石碑がありました。
最後に秋元康さんの名前が刻まれていたので、上の独特な筆跡は秋元さんのものだと思われます。
また、横にあるボタンで「川の流れのように」「龍馬残影」「悲しき口笛」のいずれかを選ぶと静かな山里に大音量で曲が流れます。
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