四国で一番人口の少ない村「大川村」へ行ってみた

① 大川村を知っていますか?

同じ新居浜在住の知り合い何人かに聞いてみました。

新居浜と陸続きで接する市町村4つ全部いえますか?

東側の四国中央市と西側の西条市はあたりまえのように全員が正解。

でも南側の境界(県境でもある)となると話は一変。いの町と大川村の両方答えられた人は誰もいませんでした。

大川村にいたっては、南側の境界の大半をがっつり共有するにもかかわらず村の名前すらぴんときてない人がほとんどでした。

② 大川村はこんなところ

で、今回はその大川村の紹介です。

高知県の北部、嶺北地方にある山あいの村で、村の中央を吉野川の上流(本流)が横断しています。

役場付近の吉野川は、四国の水がめ早明浦ダムのダム湖になっていて、上流に向かうにつれて渓流へと姿を戻していきます。

何年かに一度、渇水時にダム底から姿を現す旧役場のニュースでご存じの方が多いかもしれません。

つい数年前までは離島を除いて全国最少人口(四国では現在も最少人口)の村でした

昭和46年に村の中心部がダムの底に沈み、翌年には村内にあった白滝鉱山も閉鉱。人口は減少を続け、令和4年2月末時点の人口は368人です。

現在、小中学校にはあわせて30数人(10数人の留学生を含む)の生徒さん。林業のほかに大川黒牛や土佐はちきん地鶏の生産が主な産業となっています。

上空は米軍の訓練用の航空路になっていて、付近には米軍機墜落現場の看板もありました。

③ 広くて明るい道。そして橋

 大川村へのルートはいくつかありますが、西側からは国道194号、東側からは国道439号を経由して県道17号に入りアクセスするのが一般的です。

で、この県道17号ですが、ほぼ全区間川沿いで片側が開けていることもあってとても明るい道。

そしてなによりありがたいのが道幅。山村を通る道としては珍しくほぼ全区間で対向車とスムーズにすれちがえるだけの道幅が確保されています。

また、吉野川にかかるいくつかの鉄橋は色とりどり形もさまざまで、橋好きの人だけでなく一般の人にとっても十分楽しめると思います。

④ 奥吉野渓谷

県道17号沿い、いの町との境界付近にひろがる渓谷です。

大きくごつごつした岩(緑色片岩?)が連続する独特な風景。

地質的には有名なにこ淵などと同じ三波川変成帯に属するため、透明度の高いきれいなブルーの流れを見ることができます。付近には大小さまざまな滝も。

⑤ 旅館・食堂「筒井」に泊まってみた

ほんとは新居浜の自宅まで車で1時間ほどなので楽々帰れる距離。

でも、全国旅行支援(宿泊代2割引+2000円分クーポン R5.3.31まで)に加え、嶺北地区のクーポン(3000円分 R5.1.31まで)もいただけるので1泊2食付きで泊めていただきました。

県道17号沿い、早明浦ダム湖畔で大川村役場の西隣。

チェックイン前に食堂で大川黒牛の牛すじ丼(750円)をいただきました。

柔らかい牛すじ肉を卵でとじた、ボリューム満点の丼。

外出の後、チェックイン。宿は1階が食堂、お風呂、トイレで2階がお部屋。

部屋は急な階段を上がって右に進み、一番奥左側の川が見える変形8畳間。

お風呂は4人入れるくらいの大きさ。この日の客は自分一人だったのでたっぷりすぎる湯量がちょっと申し訳ない感じでした。

夕食は食堂の小上がりでいただきました。豚肉と野菜の炒め物に柿のサラダ、ナスのおひたし、猪の汁などで、ご飯は大きなおひつにとても食べきれないような量が入っていました。

ご主人は2代目だそうで物腰が柔らかく、こちらのしつこいくらいの質問攻めに嫌な顔もせず丁寧に答えていただきました。釣りや登山のシーズン以外は土木など工事関係のお客さんが多いとのこと。

朝食は具沢山のキノコの味噌汁にシャケやたらこなどの定番メニュー。

■旅館・食堂 筒井

住所高知県土佐郡大川村小松42−9
アクセス大豊インターから約40分
西条インターから約1時間
TEL0887-84-2204
食堂平日 11:30〜19:00 
※11:30〜13:00は日替わり定食のみ
 牛丼や牛すじ丼、親子丼は13:00〜 
日曜 11:30〜14:00(丼もののみ)
宿泊素泊まり  4500円〜
1泊2食付 6500円
定休日土曜・祝日  ※宿泊は土曜・祝日も可
※令和5年1月現在の情報です。

⑥ まとめ

もし、高知県大豊町と愛媛県西条市の間を移動することがあるなら、大川村を経由するのも楽しいかもしれません。

国道32号から入って国道439号、高知県道17号、国道194号経由で国道11号まですべて快適なドライブ道路です。

タイミングがあえば大川村役場横の旅館・食堂「筒井」大川黒牛の牛丼や牛すじ丼、はちきん地鶏の親子丼など食べてみるのもいいかもです。

早明浦ダムや個性的で色とりどりな橋、吉野川上流のブルーに独特な岩の風景など何気に見所の多いコースだと思います。

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