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高知県内で牧野博士とゆかりのある場所を、できるだけ博士関連のエピソードを交えながら紹介していきます。
室戸岬
台風のニュースなどでお馴染みの室戸岬です。
岬周辺では「アコウ」や「アオギリ」などの亜熱帯性樹林や、「ハマアザミ」や「シオギク」などの海岸植物群落が見られ、国の天然記念物に指定されています。
※ハマアザミ(浜薊 学名:Cirsium maritimum Makino)←牧野博士の命名です。
博士も岬の周辺で植物採集や観察会を行ったそうです。
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岬の先端付近は国道沿いに少し建物や施設があるだけで、ほとんどが岩と緑の世界です。
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室戸岬の先端近く、国道55号線沿いで太平洋に向かって立つ「中岡慎太郎像」。
中岡慎太郎は1838年の生まれなので、牧野博士が生まれた1862年には24歳。
京都の近江屋で襲撃され、龍馬とともに命を失った1867年は博士5歳の年です。
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1899年(明治32年)に初点灯され、現在も当時の原形を保っている灯台。
光が届く距離は約49kmで全国1位です。
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海難事故で亡くなられた方を供養するためのお地蔵様。
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岬の先端付近から東側には約1kmにわたって遊歩道が続いており、海岸線を散策することができます。
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サボテンの仲間もよく目にします。
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岬観光ホテル付近の遊歩道で見かけた「リュウゼツラン」の枯れた花。
花が咲くのは数十年に一度。根っこの部分はテキーラの原料になるそうです。
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いろいろ見てきましたが、次の写真2点の場所が特におすすめです。
現地に行かれる方はぜひチェックしてみてください。
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1ヶ所目はこの「タービダイト(乱泥流堆積物)層」。
海底に降り積もって出来たシマシマの地層が、回転して立ち上がり縦向きの縞模様になっています。
「中岡慎太郎像」の辺りから岬の先端方向に100mほど進んだあたり、遊歩道のさらに海側の奥まったところにあります。
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もう1ヶ所はこの「アコウ」の木です。
「アコウ」は周辺で何本も見られますが、枝の拡がり方や根の張り方などこの木が一番インパクトがあります。
民宿室戸荘前の国道から海側に向かう小道を進むとすぐ右側にあります。
伊尾木洞
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安芸市の中心部から東に3kmほど進んだあたり、交通量の多い国道から100mと離れていない場所に洞窟の入り口があります。
この洞窟は海底が隆起した地層が海の波や川の流れに削られて出来たもので、岩肌には貝の化石なども見られるそうです。
※隆起した海底の地層が何によって侵食されたのかですが、上流からの谷の水と書かれているものと、海の波と書かれている資料が混在します。どちらか片方なのか、あるいは両方なのか真偽は現時点では不明です。
短い洞窟のトンネルを抜けた先は、両側を切り立った崖に挟まれた渓谷になっています。
いきなり深い山の中に迷い込んだような驚きの風景が目の前にひろがります。
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付近には約50種のシダ植物が見られ、これらは国の天然記念物に指定されています。
牧野博士も採集目的で何度も訪問したそうです。
朝ドラ「らんまん」では記念すべき第一回目の放送で、神木さん演じる万太郎初登場シーンの舞台となりました。
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奥に向かう途中、川を横切ったりする場所も何ヶ所かあったように思います。
滑ったり、濡れたりすることもあると思うので注意が必要です。
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この滝が一番奥って感じで20分ほどで行けるんですが、途中からは道が少し悪くなります。
伊尾木洞独特の風景が見られるのは洞窟を出てすぐの辺りだったと思うので、足腰の弱い方などは奥まで行かず途中で引き返してもいいかもしれません。
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帰り際、洞窟の近くで写真を撮っている人がいたので後ろからパシャリ。
洞窟のスケール感がわかると思います。
洞窟通過中は、絶えず頭上から落ちてくる水滴に注意が必要です。
牧野植物園
高知で牧野博士の関連スポットといえば、まず名前が上がるのがここ「牧野植物園」です。
高知市を一望できる五台山の高台にあります。
博士の名前がついた植物園で、設立が決まったのは博士が亡くなる1年前。
開園したのは亡くなられた翌年の昭和33年(1958)です。
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南園にある「牧野富太郎像」。手に持っているのは「カラカサタケ」。
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今回は温室で撮影した写真を中心に掲載です。
牧野植物園はモネの庭と同じくらい大好きな場所です。
写真は大量にあるので、後日別記事で紹介させていただきます。
まとめ
今回は高知県内で牧野博士にゆかりのある場所を3ヶ所だけ紹介させていただきました。
NHKの朝ドラはしばらく見てなかったんですが、「らんまん」は知っている場所がたくさん登場することもあって見始めて、今ではすっかりハマってます。
博士が若い頃に見たであろう風景を前にして、風変わりな天才に思いを馳せるのは楽しい作業です。
仁淀川町や足摺岬、馬路村など博士にゆかりの場所はまだまだたくさん。
また、博士が生まれ育った佐川町もまだ行ったことがないので、時期をみて撮影に出かけたいと思います。
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