「備中松山城」へ行ってきました

備中松山城について

岡山県高梁市にあるお城で、本来の名称は「松山城」ですが、各地に残る松山城との混同を避けるため「備中松山城」と呼ばれるのが一般的です。

江戸時代の初期に建造されたとされる天守は現存12天守のひとつとして有名で、天守と二重櫓、土塀の一部は重要文化財に指定されています。

現存12天守:弘前城・松本城・丸岡城・犬山城・彦根城・姫路城・備中松山城・松江城・丸亀城・松山城・宇和島城・高知城

標高430mの場所に天守がある山城で、日本三大山城のひとつでもあります。

冬場の早朝にはかなりの頻度で雲海が発生し、少し離れた場所にある雲海展望台から「天空の城」と呼ばれる姿を眺めることができます。

お城へと向かいます

備中松山城へのアクセス方法(高梁市ホームページへリンクします)。わかりやすく表になっているので便利です。

備中高梁駅の駅ビル内にある、蔦屋書店やスタバを併設した高梁市図書館です。

入り口を入ってすぐのところに観光案内所があって、レンタル自転車やタクシーなど各種乗り物の案内などもしていただけます。

歩きか電動自転車かタクシーかで悩んでいたところ、乗り合いタクシーに一人分の空きがあるということで、ほとんど待ち時間もなくタクシーに乗車です。

石火矢町の武家屋敷が残る通りなどを抜け、約10分ほどで駐車場のある「ふいご峠」(8合目)を目指します。

乗合タクシーは前日17時までの予約が必要。駅前とふいご峠駐車場の間を1日4便運行で片道800円(?)。料金は運転手に支払います。

※自家用車で向かう場合、土日及び観光シーズンの平日に行けるのは途中の「城見橋公園」まで。その先は有料のシャトルバス利用となるそうなので注意が必要です。

以下5点の写真はお城観光後、歩いて下山する際に撮影したものです。

歩いてお城を目指そうという人は参考にしてください。

歩いてお城へ向かう場合は、写真中央の橋を渡り登山道へと入っていきます。

この場所までで備中高梁駅から約2km。ほとんど平地なので歩いて約30分程度です。

登城口付近で見かけた柿の木とカマキリです。

登城口。ふいご峠まで800mの表示です。

結構な段差のある石段が続きます。

ふいご峠から登城口まで下山時で約20分でしたので、登る際は30〜40分くらいはかかるんじゃないでしょうか。

ふいご峠の駐車場。一般の車が入れるのはここまでで、タクシーもここで下車します。

トイレや休憩所、売店などがあります。標高は291mです。

売店で販売している赤い袋に入った地元のお菓子「ゆべし」がおすすめです。

「ゆべし」と飲み物を購入して山道へと突入です。

ふいご峠の駐車場を出てすぐの所。

お城へは右側の坂道を登っていきます。左側は登城口へと続く下山ルートです。

駐車場の別の側から、少し遠回りにはなりますが、車道をのんびり歩いてお城へ向かうこともできます。

お城の石垣が見え始めるあたりまで、ほんの15分程度ではありますがかなりの高低差があり、結構大変です。

大手御門跡から本丸へ

大手御門跡から三の丸へ向かう途中、厩曲輪の土塀を見上げます。

自然の石の上に石垣が積み上がっている様子は、自分的にはこの城一番の見どころだと思います。

三の丸から厩曲輪土塀下の石垣を撮影です。

中央に見える塀が「三の平櫓東土塀」。重要文化財です。

「三の平櫓東土塀」の一部分。

備中松山城に猫城主の「さんじゅーろー」がいるということは知っていましたが、

まさかの石像での登場。これは・・・。ひょっとして・・・。

詳細は数分後に判明します。

ここで入城料500円を払って、本丸に入ります。

いました。「さんじゅーろー」です。のんびりはしてますが元気です。

長いひもが首につながれていますが、ひもの先はスケートボードに結ばれていて自由に移動できるようでした。

さっき見た石像は「さんじゅーろー」が観光客数の回復に貢献したということで地元の青年経済協議会から寄贈されたものだそうです。

茂みから聞こえる物音を聞きつけて「さんじゅーろー」出動です。

天守の建物自体は2階建てですが、向かって左側の入り口から入った後、階段を登って1階に入る必要があります。

この地にお城が築かれたのは1240年で鎌倉時代とのこと。

現在の天守は、1600年に小堀政次・政一が建てたものを、1681年に水谷勝宗(みずのやかつむね)が改修して現在のような姿になったといわれています。

天守の内部。2階への階段。

天守の裏側にて。ゴツゴツした岩場から、天守を支える石組みが立ち上がっています。

天守のすぐ裏側にある「二重櫓」。この建物も重要文化財です。

昭和の中頃から平成のはじめにかけて野生のニホンザルを餌付けすることで「自然動物園」が開かれていたそうです。現在も周辺の地域には百数十頭くらいの猿が生息しているそうです。

まとめ

現在は車で8合目のあたりまで行くことができますが、江戸時代以前などはもちろん徒歩しかなかったでしょうから、山道を歩いて約1時間、ものすごく不便な場所にあるお城だったはずです。

調べてみたところやはり、お城はあくまでも非常時のためのもので、藩主も家臣も通常は麓の城下町で生活していたそうです。

現存12天守のひとつであること、自然の石と石組みが一体化しているダイナミックな石垣が見られること、「天空の城」などと呼ばれる雲海に浮かぶ姿が冬場などに見られることなど、いろいろ見どころの多いお城です。

お城好きの人などは、ほっといても来るんでしょうが、高梁の魅力はお城だけではありません。

2度も寅さんの舞台になった城下町高梁は本当にいい町ですし、ちょっと足を伸ばすと吹屋地区の独特な街並みも見ることができます。

ちょっと渋めではありますが見どころの多いエリアなので、お城と合わせて観光されることをおすすめします。

次回は大好きな町「高梁」の紹介記事をアップ予定です。

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