今回出かけたのは愛媛県松山市の北条地区にある「鹿島」。
松山や今治の市街地から車で約1時間。海辺の駐車場に車を停めた後は船で島へと渡ります。
一番の目的は海に張り出した建物の上でいただく名物の鯛めしです。
短時間の移動で旅気分と美味しい食事を満喫できるおすすめコースです。
※訪問日は2024年10月17日です
北条鹿島へと向かいます
国道196号から旧国道(県道179号)に入り、「伊予北条駅」方向を目指して進みます。
「北条駅前交差点」を海側に曲がり300mほど進むと上の写真の場所に出ます。
正面奥に見える緑の山が本日の目的地である「鹿島」。
写真ではまったくわかりませんが島との間には海があります。
「鹿島渡船待合所」で往復チケットを購入します。
確認はしませんでしたがキャンプや釣りの道具を運ぶためのリヤカーだと思います。
すぐ隣にある浮桟橋から乗船です。
島までは約300m。あっという間、3分ほどで到着です。
船の上には鹿がドーンとのっかってます。
今回は利用しませんでしたが、島の周りをぐるりと一周する周遊船があるみたいです。
料金が激安なので次回訪問時には利用してみたいと思います。
「鹿島」に上陸、食事の前に島内を散策です
「鹿島」に上陸。
すぐに鯛めしをいただこうと「太田屋」に向かいますが営業開始が11時ということで少し早く着き過ぎたようです。
約1時間島内を散策してみることにしました。
船着場から西側方向へ
神功皇后が三韓征伐に向かう途中戦勝祈願で北条鹿島に立ち寄ったという伝説が残っているようで、
この地の名物である「北条鯛めし」はその時に漁師が出した料理が由来とされます。
船着場のそばにある「渡部商店」で買ったコカコーラ。商店内部のレトロ感は一見の価値ありです。
訪問時営業はしてないようでしたがレストハウスもありました。
海岸線は遊歩道になっていて、少し進んだあたりは夏には海水浴場になるみたいでした。
崖が崩れており通行止めになっていました。
船着場から東側方向
10年くらい前に「鹿島」に来た時は道路上にも何頭か鹿がいたような記憶があるんですが、
今回鹿はすべて囲われたエリアの中にいるようでした。
「太田屋」の前を過ぎて少し進むと海に突き出た堤防があって、先端部分で釣りをしている人がいました。
「太田屋」で鯛めしをいただきます
オレンジの屋根が印象的な「太田屋」さんです。
食事場所である大広間は2階にあります。
営業開始と同時の入店だったため奥さんがカーテンを開けてまわります。一気に目の前に海が広がった時は結構感動です。天井の感じもとてもいいですね。
今回は一番奥の席を使わせていただきました。
「鯛めし定食」。上の写真の料理に加えて鯛めしが出ます。
「天ぷら定食」。上の写真の料理に加えて鯛めしが出ます。
「鯛めし定食」との違いは、中央の皿の料理が刺身から天ぷらに変わることです。
少し食事が進んだところで鯛めしが登場。2人分がひとつの羽釜に入っています。
「北条鯛めし」はご飯の上に鯛を丸ごと乗せて炊き込み、炊き上がった後に骨を取り身をほぐしたものを混ぜ合わせて完成。
愛媛県の鯛めしとしては他に南予地区の郷土料理として知られる「宇和島鯛めし」があって、こちらは鯛の刺身を醤油だれや薬味とからめてご飯と一緒にいただくもので、「北条鯛めし」とはまったくの別物です。
ひとり分は小さめのお茶碗にこのくらいの感じで盛って2杯分くらいあります。
ほのかに色づいているだけで薄味のように見えますが、しっかり味はついていました。美味しいです。
周りを海に囲まれたこの独特なロケーションでいただく鯛めしはさらに何割か増しで美味しく感じるような気がします。。
大泉洋さんも2018年に「おにぎりあたためますか」のロケで来店されてます。
タイミングが合えば持ち帰り用の折も用意していただけるみたいでした。
まとめ
食事をいただく場所が海に張り出した大広間ってことでとにかくロケーションが抜群です。
施設は年季が入っていて洗練感とかオシャレな感じとは無縁かもしれませんが、風情のある感じがとってもいいんです。
ご主人、奥さんともに物腰の柔らかいアットホームな感じの料理屋さんで、
瀬戸内の穏やかな海を見ながらのんびり食事を楽しめるんじゃないでしょうか。
宿泊もできるらしいんですが、個人的には交通手段を確保した上で、昼にのんびりお酒をいただきながら単品料理もいくつかいただくような過ごし方がいいかななんてことを考えたりしました。
向かう途中ほんのわずかですが船に乗ることで旅をしている感は格段にアップすると思います。
簡単アクセスで美味しい食事とプチ旅気分。行かれたことがない方にはかなりおすすめです。
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