古今東西。ホテルの備品を比較してみた

と言っても2つのホテルを比べるだけなんですけどね。

最近泊まった松山のホテルと過去一衝撃を受けたホテルの比較です。

正月に暇つぶしで泊まった松山のホテルでふと備品多いなと感じたことから思いついた企画です。

レフ松山市駅 by ベッセルホテルズ

比べるホテルのひとつ目は松山市駅横にあるレフ松山市駅 by ベッセルホテルズ。

まずは簡単にホテルの紹介から。

松山の交通の中心である松山市駅に隣接した超一等地にあるホテルです。

銀天街や大街道などの中心街も目の前ですし、松山城へもお散歩にちょうどいいくらいの距離です。

ビジネスホテルに分類されると思いますが、ランクは中級でやや高級よりって感じでしょうか。

今回の本題とは何の関係もありませんが、このホテル何より便利なのが徒歩1分でいよてつ髙島屋のデパ地下食品売り場に行けること。

色々買い込んだ品を、ホテルの机にひろげた時は思わずにんまりです。

鉄道好きのための部屋や、盛り沢山な朝食バイキング、サウナ付きの大浴場など随所にこだわりの快適ホテルです。

北向きの部屋だった場合は松山城や路面電車を眺めることもできます。

で、ここからが本題。

軽く酔っぱらった状態でノートにホテルの備品、設備を箇条書きです。

🔸デスクまわり
アラーム時計/卓上ミラー/ティッシュ/メモ用紙/ボールペン/ランドリーお預かり証/各種案内/椅子/常備灯

🔸バストイレ
フェイスタオル/バスタオル/ボディタオル/ハンドソープ/シャンプー/リンス/ボディソープ/バスタブ/シャワー/足ふきマット/シャワーカーテン/シャワートイレ/トイレットペーパー/コップ/洗面台(温水)/サニタリーバッグ

🔸電気・通信
液晶TV/リモコン/マイナスイオンドライヤー/電気ポット/加湿器付空気清浄機/冷蔵庫(空)/電話機(内線のみ)/HDMI/Wi-Fi/枕元の照明スイッチ//LANケーブル/携帯充電器コンセント差し込み口11ヶ所

🔸その他備品
避難経路図/バゲージラック/スリッパ2種(室内用、館内用)/ハンガー4本/姿見/靴べら/じゅうたん/ゴミ箱/消臭スプレー/ガラスコップ/マグカップ/ベッド/枕/シーツ/掛け布団/パジャマ(館内着)/遮光カーテン/レースカーテン/壁飾り

歯ブラシ・ブラシ・カミソリ・綿棒、ティーバッグは、ロビーのアメニティコーナーから自由に持ち出し可

貸出可能な品
DVD・Blu-rayプレーヤー / ズボンプレッサー / アイロン / アイロン台 / ワインオープナー / 美顔器 / ヘアアイロン / ハンガー / 体温計 / 体重計 / 毛布 / 氷枕 / 電子蚊取り器 / 延長コード / 裁縫道具 / 爪切り / 栓抜き / ベッドガード / アイスペール / 傘 / 車いす / バスチェア

こうやって書き出してみると、ものすごい数の備品数です。

やや高級寄りのビジネスホテルなので、1泊5千円程度の宿と比べると若干備品多めだと思いますが、多少の差はあるにせよ多くのホテルでは同じような感じだと思います。

現在の日本のホテルがどれだけ恵まれているか、過去に泊まり衝撃を受けた宿と比較してみたいと思います。

バンコク楽宮ホテル

比較対象の宿は20年以上昔にタイのバンコクで泊まったホテルです。

日本を出発してホテルに辿り着くまでの経緯も含めてご紹介です。

ビーマンバングラデシュ航空で成田からバンコクへ向かう予定でしたが出発できません。整備に時間がかかるとのことで出発前の飛行機の中で機内食。7時間ほど待ったところで出発が翌日に延期されました。

出発の翌日延期が決まると乗客は空港近くのホテル(自分たちのグループは成田ホリデイイン)に案内されました。急ぐ旅でもなかったので無料でいいホテルに宿泊、スープから始まってステーキへと続くコース料理もいただいたりして喜んだのを覚えています。

翌朝6時20分の出発予定も再び延期、エア・インディアにて振替輸送となったことが告げられます。

成田出発が大幅に遅れたためドンムアン空港到着は暗くなってから。乗降扉が開いたままの路線バスで振り落とされそうになりながらもなんとかバンコク中央駅(フワランポーン駅)に到着。

暗闇の中、異国で今夜の宿探しの始まりです。

チャイナタウン方面へと進みますが、なかなか見つかりません。

途中、台北旅社というホテルを見つけ料金を確認しますが300バーツということで断念。

この日はバックパック旅の初日ということもあって、1円でも安くあげようと無駄に気合いが入ってました。1時間以上は探し続けたと思います。この時困ったのが、カタコトの英語が通じないこと。ポリスなど何人かに声をかけて宿を探しますがタイ語で返されまったくらちがあきません。

夜も10時近くになってさすがに心細くなり始めた頃、親切な人に出会い宿の入口まで案内してもらうことができました。

その宿が「バンコク楽宮ホテル」。他にも「楽宮旅社」とか通りの名前を取った英語の名称などもあって正式名称は今でもわからないままです。

表通りではなく路地の通用口のようなところから木の板を張った階段を上がり、だれきった姿で椅子に座り談笑中のおばさんと価格交渉。もう他の宿を探す気力はなく、部屋もろくに確認しないまま言われるがまま1泊100バーツで即決です。(当時のレートは1バーツが約4円)

4階へ上がりすぐ左側の部屋。部屋を見回して衝撃を受けます。4階なのに窓には鉄格子。広さは6畳くらいありますが無機質でスカスカです。ここはちょっと広めの独房か? 昨晩の成田のホテルとの落差に愕然です。自分はこんな宿を利用して数ヶ月も旅が続けられるのだろうかと少なからず不安になりましたね。

で、前置きが長くなりましたがここからが本題、この部屋の備品、設備の紹介です。

パイプベッド/枕が2つ/毛布1枚/パイプいす/小さな棚/扇風機/鏡/足の折れた机/ゴミ箱/網戸(外側には鉄格子)

※コンセントの差し込み口はあったと思いますが確認漏れです。

以上が部屋の中にあった備品のすべてです。この衝撃を記録に残そうと備品のすべてを日記帳に書き出したのを今でも覚えています。

なお、部屋にないトイレやシャワーは共用のものがフロアの中央にあります。

ちなみにトイレは便器があってすぐ横に水を溜めた水槽があります。トイレットペーパーなどはもちろんありません。シャワーは上からホースが伸びてきていて水が出ます。

初日には心を折られそうになった宿でしたが、便利な場所にあったし住めばなんとかって感じで2日目にはすっかり慣れ、300バーツを支払い追加で3連泊しましたとさ。

あと、日本に戻ってから知った話ですが、この「バンコク楽宮ホテル」は小説の舞台にもなっていたようで、クスリや酒などで身を持ち崩した旅行者が長期滞在していたり、ラオス難民の娼婦の根城だったりとかなりディープな場所だったようです。

※部屋や建物の写真があるはずなので探しましたが、現時点でまだ見つかってません。出てきたら掲載します。

まとめ

日本の宿では当たり前のようにあるものが、海外の安宿ではそうではありません。

タイやベトナム、インドネシアやインドなど多くの国ではホットウォーター(お湯)が出るとか、エアコンがあることなどが安宿では大きな売りになります。

世界各地の安宿を経験した人は、日本の比較的安価な宿、例えば民宿やビジネスホテル、カプセルホテルなどがどれだけ快適な環境を提供してくれているか、そのありがたみをしみじみと感じるはずです。

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