松山の駅前に日本一のサウナがあるというのを聞いたのはずいぶん前ですが、
なんとなく半信半疑でほっぽらかし状態でした。
そこに併設の宿がオープンしたという情報を聞き、ずいぶんお得に泊まれるということなので、
どういうことになっているのか、何が日本一なのか探りをいれるべく訪問してみました。
「喜助の宿」は男性専用の宿泊施設です。ご注意ください。
「喜助の宿」について
今回ご紹介させていただくのは、JR松山駅のすぐ目の前にあるキスケBOKという巨大なアミューズメント施設の中にあるカプセルホテルです。
キスケBOXは南北が約100m、東西が約80mもある3階建ての箱状の建物で、
中には飲食店やパチンコ屋、ゲームーセンター、ボーリング場など様々なアミューズメント施設が詰まっています。
「喜助の宿」はこの施設の2階に2024年3月4日オープンしたばかりの施設です。
今回利用させていただいたのは「開業記念宿泊プラン♪」で、
1泊の料金はなんと税込みで3300円(カプセル上段利用の場合)です。
実際に泊まってみての感想ですが、とにかく快適。かゆいとことろに手が届くって感じの行き届いたサービスで、料金の3300円は施設の充実度からすれば激安です。
具体的に何が素晴らしいのか、ひとつづつ見ていきたいと思います。
「喜助の宿」のここが素晴らしい
① 「喜助の湯」を何度でも利用できます。
「喜助の宿」の宿泊者は、この「喜助の湯」を無料で滞在期間中何度でも利用することができます。
ただ、この「喜助の湯」がただものじゃありません。
ニフティー温泉ランキングで2年連続中四国第1位。
サウナに至っては2年連続全国1位なんです。興味をそそられませんか。
温泉やサウナ、各種施設など「喜助の湯」の詳細は、記事後半で紹介させていただきます。
② 岩盤浴エリア「喜助の蒸じょう」も利用できます。
一般の入浴客の場合、「喜助の湯」の入浴料金に加えて追加料金を払うことで入場することができるのが県内最大規模の岩盤浴「喜助の蒸」です。
「喜助の宿」宿泊者は、この「喜助の蒸」も無料で利用することができます。
詳細は記事後半で紹介させていただきます。
③ ウェルカムドリンクがとってもありがたい
フロントのすぐ横にあるドリンクコーナー。
チェックイン開始の15時から19時までの限定ではありますが、
さまざまなソフトドリンクやハイボール、チューハイなどを無料で好きなだけ飲むことができます。
冷蔵ボックスから取り出した冷えたグラスに氷を入れ、お酒の場合は原液を入れたあと炭酸水で割るという流れです。
貧乏性の自分は、入浴を一旦中断してホテルに戻り、19時直前にチューハイなどを3杯いただきました。
無料のドリンクの提供は19時までのようですが、冷えたグラスと氷はそれ以降も使っていいようで利用している人も何人か見かけました。
④ 休憩エリアがとっても充実
「喜助の湯」・「喜助の蒸」・「喜助の宿」それぞれに休憩スペースが用意されています。
階段状の休憩所やごろ寝スペース、テレビ付きのリクライニングシート、マッサージチェア、コンセントやWi-Fi完備の席などもあって、思い思いのスタイルで過ごすことができます。
漫画も1階・2階合わせると10000冊以上揃っているそうです。
⑤ 駐車場24時間無料
宿や温泉のある建物とは通りを1本挟んだすぐお隣に立体パーキングがあって、
「喜助の宿」宿泊者は、駐車場入場時に受け取ったカードをホテルのカウンターで機械に通し処理することで、
24時間無料で駐車することができます。
この24時間っていうのがとっても便利で、
例えばお昼頃に駐車したあと、お城や商店街などに出かけてひと遊びした後にチェックイン、
翌日のチェックアウト後も24時間以内であれば車はそのままで観光や食事に出かけたりなんてことも可能で、
有料の駐車場を利用する場合と比べるととってもお得です。
1000台以上停められる大きな駐車場ですが、温泉やパチンコ屋さんなどさまざまな施設のお客さんが利用しているようで、時間帯によっては結構満車に近い感じにもなったりするみたいです。
上の写真は火曜日の朝8時ごろ撮影した駐車場の風景です。
月曜日の14時頃に駐車しようとした時はこの6階のフロアに来るまですべて満車だったんですが、
流石に朝のこの時間はガラガラです。
「喜助の宿」ホテル内の設備・サービスを紹介します
松山駅方向から歩いてやってきた場合は、画面中央の入り口から入ってくることになると思います。
次々に切り替わる怪しげな光の中を2階へと進みます。
キスケBOXの2階にある「喜助の宿」の入口です。
靴で入るのは木目調の床の所まで。
靴を脱ぎ、横の靴箱にしまいます。
フロントです。
ネットで事前に予約をしている場合は、
チェックイン機に名前を入力、表示された内容に間違いがないか確認し署名します。
ロッカー番号(部屋番号と同じです)が書かれた紙を受け取り、スタッフの方から簡単な説明を受けたら中へと進みます。
フロントの横には階段状の休憩スペースがあります。
奥へと進みます。
中央の扉が寝室であるカプセルコーナーの入口ですが、
その手前に更衣室も兼ねたロッカールームがあります。
画面左の棚から館内着を受け取り、自分のロッカー番号がある方の白い暖簾をくぐります。
なお、館内着ですが岩盤浴で濡らしてしまった場合など取り替え自由、サイズはフリーサイズのみです。
風呂や岩盤浴へ行く場合も館内着でOKですので、ここで着替えておくことをおすすめします。
ロッカーの鍵です。
中の0がひとつ多いのが気になりますが、上の写真の場合ロッカー番号が509番で、カプセルの番号が509ってことです。
ホテルエリアと、「喜助の湯」・「喜助の蒸」エリアを行き来するときにはこの鍵が必要ですので大切に扱いましょう。
なお、チェックアウト時の精算をなくすため、この鍵にキャッシュレス決済の機能はついてません。
カプセルルームの入口付近には洗面所とトイレがあります。
オープンしたてってこともあってどちらもとってもキレイです。
フロントスペースの奥にある画面中央の扉が「喜助の湯」や「喜助の蒸」へ行く時の入口です。
横の棚で必要なフェイスタオルやバスタオルを受け取ります。
ロッカーキーをセンサーにかざすことで扉が開きます。
車でやってきてキスケパーキングに駐車した場合は、
フロントのテーブルにある機械で駐車料金が24時間無料にするための処理を必ず行いましょう。
カプセルルームを紹介します
奥行きはたっぷりあって、身長180cmくらいの方でもゆっくり足を伸ばして寝られると思います。
高さも十分あるので圧迫感はそんなに感じないと思います。
入口のロールカーテンをおろすことで外から見えなくすることはできますが、鍵をかけることはできません。
このスペースにしてはかなり大きめの32型のテレビがついています。
テレビの音は、調節された音量でスピーカーから流れてきます。
カプセルの入口付近の壁には物入れがあります。
幅約40cm、奥行き約20cm、高さ約80cmの収納スペースで鍵をかけることができます。
照明の調節スイッチやスマホの充電コードなども用意されています。
「喜助の湯」
「喜助の宿」宿泊者は、1階にある温泉施設「喜助の湯」と、扉を挟んですぐお隣の「喜助の蒸」の岩盤浴と休憩スペースを自由に利用することができます。
上の写真は「喜助の湯」正面入口です。
入口は駅前の電車通りではなく一本東側の裏通りにあって、立体駐車場から「喜助の宿」へ向かう途中にあります。
一般の入浴客の方はこちらから入場ですが、「喜助の宿」の宿泊者はチェックイン後に建物内部の通路とエレベーターを使って「喜助の湯」へ行くことができます。
居酒屋のようないたって普通の入り口で、ちっとも凄くは見えないかもしれませんが、この中にはさまざまな仕掛けがぎっしり詰まっています。
ニフティーの温泉ランキングで中国・四国エリア第1位(2年連続)、
サウナランキングではなんと2年連続全国1位です。
風呂を出た後も、食事やドリンク、マッサージ、など様々なサービスを有料で利用することができます。
冷えたジョッキに氷を入れ、そこにオロナミンCを1本投入、空きスペースをポカリスエットで満たすサウナ後の定番「オロポ」もよかったですよ。
温泉について
特に目を引く大きな浴槽がふたつあって、
そのうちのひとつが地下 1700mから湧き出したph9越えの弱放射能泉の源泉掛け流し。
こういう都市型の温泉で、温泉感たっぷりのヌルヌルのお湯が源泉掛け流しで楽しめるという贅沢。
※訪問時は設備が故障中ということで残念でしたが6月中旬頃には再開するそうです。
もうひとつは西日本最大級の広さを誇る高濃度の炭酸泉です。入浴して30秒もすると体のお湯に浸かっている部分には細かい泡がびっしりつく感じです。効能書きのところにはこれでもかってくらいに30くらい書かれていました。
他にも歩行湯や寝湯、ジャグジー、電気風呂などさまざまなお風呂があります。
浴室の壁には画家「田中ラオウ」の作品を拡大した絵が飾られており、
男湯では富士山や湖、竹、鶴が、女湯では赤富士や雪、椿などが描かれた大きな絵を楽しむことができます。
街中の温泉なので眺望などはまったくありませんが、それを補ってあまりある盛り沢山。
スペースも広く、高さもゆったりとられているため圧迫感はあまり感じません。
サウナについて
2年連続で日本一になっているサウナですが、
メインは男湯に設置されている「風神サウナ」。
席が階段状になっている広いサウナで、
最大だと40人が座れる県下最大級のサウナです。
30分に一回、自動で菊間瓦製のサウナストーンにロウリュ水がかけられ、
発生した高温の水蒸気が様々な方向を向いた多数の送風口からの風で攪拌されます。
汗を流した後は、水風呂に入るのがお決まりのコースですが、
15℃と23℃の2種類の水風呂が用意されています。2024年6月22日には激冷え6℃の水風呂も登場するみたいで楽しみですね。
外気浴スペースも用意されているので、サウナ→水風呂→外気浴を繰り返します。
またメインのサウナ以外にも鬼サウナと呼ばれる2種類の高温サウナ部屋があって、
中でも炎(ほむら)とかかれた部屋は超高温。110℃らしいんですが入った時は全然いけるなって感じだったんですが、30分ごとのロウリュが始まると状況は一変。熱いを通り越して痛いって感じ。怖いもの知らずの方は挑戦してみてください。
「喜助の蒸」
「喜助の湯」利用者は追加料金を支払うことで利用することができる岩盤浴エリアで、
ホテルと同じ2階にあります。「喜助の宿」利用者は滞在時間中自由に利用することができます。
炭や薬草、薬石など5種類の岩盤浴があって、
そのうちのいくつかでは女性専用のスペースも用意されているみたいでした。
汗をかいた場合、「喜助の宿」利用者は無料で館内着を着替えることも可能です。
また、この2階の岩盤浴エリアの付近には様々な休憩所も用意されていて、
テレビ付きのリクライニングチェアやパソコン用の席などもあります。
一般の入浴客で希望者はオーバーナイトステイをすることもできるみたいです。
まとめ
「喜助の宿」の素晴らしさについては、記事の最初のあたりで色々かかせていただきましたが、
とにかくコスパが素晴らしい。
たった3300円の宿泊費を払うだけで、
大人気の温泉やサウナ、岩盤浴を利用し放題。駐車場も24時間無料で、時間限定ではありますがソフトドリンクやお酒を飲み放題など、ありがたいサービスがてんこ盛り。
現状でも十分素晴らしいんですが、それに満足せず次々に新しい企画を打ち出し、飽きさせないようどんどんリニューアルしていく感じは本当に素晴らしいと思います。
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