“仁淀ブルー”という言葉を最近よく聞くようになりましたが、
“仁淀ブルー”というのは仁淀川の上流部などで見られる美しい青のこと。
色は見る角度や時間により変化しますが、エメラルドグリーンとかターコイズブルーあたりが近いイメージだと思います。
見られる場所として有名なのは「にこ淵」・「安居渓谷」・「中津渓谷」などですが、
今回紹介させていただくのはその中でも最も有名で、
“仁淀ブルーの聖地”として取り上げられることも多い「にこ淵」です。
「にこ淵」へと向かいます
愛媛側からだと国道11号の加茂川橋交差点から約50分、
高知側からだと高知市内から約70分、伊野ICからだと約50分で行くことができます。
この場所で国道194号を離れ「グリーンパークほどの」へと向かう道に入っていきます。
高知側からだと滑らかに入っていけますが、愛媛側からきた場合はUターンっぽい感じになり、場合によっては切り返しが必要になったりしますので注意が必要です。
国道194号との別れから1.5kmほどでこちらの駐車場に到着です。2段にわたって整備された平面の駐車場が用意されています。
ただ、この駐車場から「にこ淵」への下り口までは約250m歩く必要があります。
さらに便利な駐車スペースはもう少し先にあるので、空いている時期などはまずそちらをを目指してもいいかもしれません。
写真中央の看板のある場所が、「にこ淵」へと下りる道の入口ですが、
ここを通り過ぎたところ、白い車が停まっている場所が最寄りの駐車スペース(下り口まで約50m)です。
ここが「にこ淵」下り口に最も近い駐車スペース(駐車スペース⑧)で5〜6台くらい駐車可能です。
駐車場はメインのもの以外に11ヶ所の駐車スペースが用意されていて、ここは奥の方から数えて8番目の駐車スペースです。
2018年に来たときは駐車スペース⑧の付近から「にこ淵」の青を覗き込むことができました。
「にこ淵」への下り口付近に自販機があってありがたかったです。
メインの駐車場から「にこ淵」への下り口に向かう途中、淵や滝が少しだけ見える場所があります。
この看板の場所から「にこ淵」へと向かう歩道に入ります。
「にこ淵」へ下りる歩道に入ってしばらくは緩やかなスロープと石段が続きます。
ゆるやかなスロープの後は階段です。
「にこ淵」はほぼ真下って感じで、すぐそばなんですが高低差がかなりあり、この階段を降りていく必要があります。
以前に来たときにこの階段はなくて、急な崖のようなところを泥まみれになりながら下りて行った記憶がありますが、手すり完備のこの階段ができてからは格段に行きやすくなりました。
ただ、急な斜面に設置されているため一段一段の段差がとても大きく足腰の弱い方にはちょっと大変かもしれません。
途中何度か角を曲がりながら水辺まで階段がずっと続いています。
にこ淵に到着です
目の前に“仁淀ブルー”が登場。
まだ十分に陽は差してないようですが十分に感動的な美しさです。
「にこ淵」は「仁淀川」の支流である「枝川川」にあって、
水神様の化身である大蛇が住むとされる神聖な場所です。
水に入ったり、汚したりすることは控えましょう。
「にこ淵」に流れ落ちる滝。
結構立派な滝で、このような場所の場合「○○の滝」って感じで地名になると思うんですが、
「にこ淵」の場合、滝壺である淵はこんなに有名なのに、滝の名前は聞いたことがないし調べてもわかりませんでした。不思議な話です。
滝正面の大きな岩の上に三脚を設置して低速シャッターで撮影。
撮影したのは9月2日の9時54分。向かって左側の斜面には陽が差し込み始めてましたが、水面にはまだ届いていません。
もう少し待てばさらに美しい青が出現するんだと思いますが、
この後、安居渓谷に向かう予定だったため、本日のこの場所での撮影はこれで終了です。
「にこ淵」の周辺で撮影した写真です
「にこ淵」の水はこの場所から滑り落ちていきます。
まとめ
“仁淀ブルー”は、不純物の少ない透明な水とこの地区に多い川底の緑色片岩によって出現するとのこと。
見る場所や時間帯、天気などによってさまざまな見え方をするはずですが、
水深や陽の差し方などさまざまな条件が重なって「にこ淵」ではこのブルーが出現しやすいようです。
SNSでバズって以降は深い山中にもかかわらずすごい人気で、
先月、高知のよさこいに向かう途中立ち寄った時などは、祭日ってこともあったんですが駐車場は満杯、道路も停め場所を探す車が長い行列で、あまりの混雑に立ち寄るのを断念したほど。
今回の訪問は平日月曜日の午前中でしたが、四国外のナンバーの車も数台停まっていて、約30分くらいの間に30人くらいの方と会ったと思います。
高知でも有数の観光スポットになった感じのある「にこ淵」ですが、夏が終わりこれからがベストシーズン。
国道194号から脇道に入り「にこ淵」を見た後再び国道に戻るまでで約1時間くらいなので、
周辺の人気スポット(瓶ヶ森林道や時屋、道の駅633美の里)とあわせて訪問することをおすすめします。
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