多分ですが新居浜で一番人気の居酒屋(小料理屋?)さんです。出てくる料理の見た目は至って普通で、派手さとか目を引く感じはほとんどないんですが、味の良さと居心地の良さで地元では人気のお店です。おすすめのメニューなどをいくつか紹介させていただきます。
隠れた名店?
繁盛店だし、別に隠れてませんけどってツッコミが入りそうですが、
本当に隠れてるんです。で、何から隠れているか。
そう、多くの人が利用するあのサイト。日本最大のグルメ情報サイト「食べログ」から隠れているんです。
2023年9月現在でスコアが “3.05”。でもってコメント数がわずかに “5”。
見事な気配の消しっぷりです。
数字だけ見ると、パッとしない多くの店の中の1店としか思えないと思います。
でも「とものぶ」の場合ちょっと事情が違うんです。
飲んだ帰りに代行運転をよく利用するんですが、自宅に向かう途中いつも運転手さんに市内の人気店、繁盛店などについて聞いたりします。
数年に渡り10数人くらいには質問したと思いますが、まず1番に名前が上がるのは決まって「とものぶ」です。
居酒屋、小料理屋といったジャンルのお店の中では市内で一番の繁盛店といって差し支えないと思います。
ここ数年、多くの店が苦労している中でも安定して繁盛していたのはさすがです。
「とものぶ」について
お店の立地について
新居浜の繁華街は新居浜駅から海の方向に2キロほど進んだあたりに広がっていますが、
「とものぶ」は繁華街とは逆方向、駅から南の方向に1キロほど進んだあたりにあります。
大通りからは1本内側に入り込んだ若干薄暗いエリアにポツンとあるお店です。
道路から店の内部はまったく見えない造りになっていて、通りすがりの人がふらっと立ち寄るというような店ではないと思います。
お店の内部について
店に入ると、1階か2階のどちらかに案内されます。
1階は10人くらい座れるカウンター席と壁やふすまで仕切られた小上がりが3つ、2階には大人数にも対応可能な部屋がいくつかあります。
カウンターの一段高いところには料理の入った大皿がたくさん並んでいて、その横には目でも楽しめる魚介の冷蔵ショーケースが置かれています。
カウンターには板さんが2人いて、忙しい時はご主人もそれに加わります。
従業員は10人前後いてみんな忙しい感じで動きまわっています。
お店の雰囲気
この雰囲気ってやつが「とものぶ」を語るとき一番大事かもしれません。
チェーンの居酒屋などと決定的に違うのは、そのフレンドリーさ。
自分なんかは連れと喋るのと同じくらいの時間、従業員の人たちとも喋っている感じです。
新居浜弁がいつも大音量で飛び交っていて、どこかの店のマニュアル通りの接客などとは程遠い接客劇が繰りひろげられています。
おばちゃん(おかみさん?)が客の話に対してツッコミを入れてきたり、少し空いてくる時間帯になるとご主人がカウンターの隣の席に座って話かけてきたりなんてのも日常的な風景。
ゆるーい時間が流れています。
お料理について
まず飲み物を注文し、同時にカウンターの一段高いところにある大皿などからいくつかを選びます。
上は、いつも大皿に準備されている煮穴子(おすすめメニューその1)です。
一口大にカットされたふわふわの穴子にワサビをちょっと載せ、お醤油をつけていただきます。
左上:ニシツボ 右上:ぬた(ゆでたワケギとタコに酢味噌を和えていただく郷土料理。この時はタコでしたが冬場のトリカイがさらにおすすめです) 左下:豚の角煮 右下:アジと白ジャコの三杯酢づけ盛り合わせ
少量ずつ色々注文するのが楽しいですね。
もし気に入ったものがあって食べ足りないようであればすぐ追加します。
刺身盛り合わせ(おすすめメニューその2)。
人気店で在庫の回転も早く鮮度の管理がしやすいってことなんでしょうか、気のせいかもしれませんが他店のお刺身よりも美味しい気がします。
「とものぶ」にやってきたらぜひ食べていただきたいのがこの焼き鳥(おすすめメニューその3)。
塩焼きとタレ焼きどちらにも対応していただけますが、普段塩好きの人も「とものぶ」では何も考えずタレ焼きを注文しましょう。
しっかりした大きさの肉が鉄串に刺さって登場しますが、たっぷりかかったこのタレが独特。香りや味、かなりの個性派でとっても美味しいんです。一口ごとにタレに浸しながらいただきます。
注文を受けてからじっくりと焼くのでかなり時間がかかります(20〜30分)。
最初に飲み物を注文するタイミングで注文しておいてもいいかもしれません。
2本くらい食べる人が多いようですが、大量に食べる猛者も時々見かけます。
あと、この焼き鳥はテイクアウト(鉄串が竹串に変わります)にも対応していただけます。
家族へお土産で持ち帰ると喜ばれますよ。
フライ盛り合わせ(おすすめメニューその4)です。
最近食べてないので定かではないですが天ぷらは割と普通な感じだったと思います。
「とものぶ」ではフライがおすすめです。
上の写真はエビとキス、タコのフライ。
時期が合えばトリカイのフライもおすすめです。
注文は何のフライができるか確認した上で、エビとキスとトリカイを2本づつって感じで注文するとスムーズです。
左上:ネギ入りだし巻き卵 右上:じゃがバター 左下:アサリのバター焼き 右下:雑炊
まとめ
料理の見た目は上の写真を見てもわかるように、至って普通です。
メニューが独特ってこともないし、高級感、洗練感なんてものとも無縁のお店です。
目に見えてここがすごいんですって感じはどこにもないんですが、人気なんです。
人気の理由は何だろう。
やっぱり味と居心地の良さってことなんだと思います。
料理に派手さとか目を引く感じはあまりないんですが、やっぱり味が他店より全体的に優れているんだと思います。
あと、店の雰囲気を感じながら時間を過ごすには1階のカウンター席がベスト。人数が多くカウンターが難しい場合は1階の小上がりがおすすめです。
メニューのことや時事ネタなどどんどんスタッフの人に振ってコミュニーケーションを楽しみましょう。
料金は安くもなく高くもなくって感じでお酒をあまり飲まない人なら4000円程度、自分たちのように生中を3ついった後に日本酒の小瓶を1本、酎ハイを1〜2杯って感じで7000〜8000円くらいです。
鰻やフグザクなどの高額メニューを頼んだ場合は一気に値段が跳ね上がるので注意が必要です。
初めての人は入るのに緊張するかもしれませんが、至って敷居の低い店です。
旅行中、出張中などの方も含めて一度チャレンジしてみてはいかがですか。
コメント