
京都の祇園にある「何必館・京都現代美術館」で開催中の、
写真家サラ・ムーンの展覧会「About time Sarah Moon」展に行ってきました。
サラ・ムーンは日本でもファンの多いフランスの写真家さん。
当日撮影した写真などを使って、展覧会の様子を簡単に紹介します。
「何必館・京都現代美術館」について

「何必館」は“かひつかん”と読みます。
かなり変わった名称の美術館ですが、定説を「何ぞ 必ずしも」と疑う自由な精神を持ち続けたいという思いから名付けられたそうです。
村上華岳・山口薫・北大路魯山人の作品を中心に、現代の絵画・工芸・写真・書などを収蔵する美術館です。

画面中央左側の黒っぽい大きな建物が「何必館・京都現代美術館」。
土産物屋などが軒を連ねる賑やかな四条通り沿いで、花見小路通りはすぐ目の前、白川の巽橋まで歩いても3分程度と祇園のど真ん中。上の写真の奥に見えている赤い建物は八坂神社です。
「About time Sarah Moon」展パンフレット


サラ・ムーンについて
サラ・ムーンは1941年フランス生まれの女性写真家。
※資料によっては1938年イギリス生まれとなっており現時点ではどちらが正しいのか不明です。
モデルを経験した後写真家に転向。
ヴォーグなどのファッション紙やハイブランド関連の仕事の他、
コマーシャルフィルムや映画などの分野でも活躍。受賞歴も多数です。
写真好きの間では知名度も人気もある写真家さんです。
1階

朝10時、シャッターが上がるのを待ってオープンと同時に入館です。

入館チケット表面。

入館チケット裏面。







2階・3階
2・3階は撮影不可ということだったので文字だけでの説明になりますが、
自分の中での今展覧会の見どころはこの2つのフロアに凝縮されていた気がします。
自分がイメージしている通りのサラ・ムーンの世界が広がっていて、一瞬で撃ち抜かれた印象。
何がそんなに素晴らしいのかと聞かれればそれは写真のセレクトと、展示作品の大きさなんだと思います。
崩しているように見えて安定感のある構図で感覚的にすとーんとくる作品が並んでいたこと、
そして当たり前のことなんですが繰り返し見ていた写真集の写真のサイズよりも展示作品の方が圧倒的に大きいこと。
写真展では作品そのものの良し悪しはもちろんですが、作家がどの大きさを選択しプリントするかも非常に重要だと思うんです。
正直もうちょっと大きくてもいいかなって作品もなかったわけではありませんが、十分に伝わるものがありましたね。
5階

1階と5階は写真を撮ってもいいということだったので5階のエレベーターを出たところで撮影。
和室があったり苔庭があったりの不思議空間です。
苔庭の上の丸窓は吹き抜けになっていて雨が落ちてきていました。










この白磁(?)の大壺もいい感じです。


5階を楽しんだ後はエレベーターで地下へと向かいます。
地下1階
地下1階はまるごと「北大路魯山人作品室」。

上のポスターに掲載されている椿の器は茶碗ではなく作品名通り鉢でした。想像の数倍大きかったです。
作品の器に水を張り植物を浮かべた展示もあったりして面白かったですね。
魯山人については様々な分野を器用にこなす豪快な作風の人などと何の知識もないまま勝手に思い込んでましたが、並んでいる作品からは洗練感とか上品さを感じてびっくりです。
まとめ
好きな写真家を何人か選ぶというようなことがあれば、長年必ずその一角に名前を加えていたのがサラ・ムーン。
1991年にパルコ出版から出た写真集を購入して以来のお気に入りです。

自分がサラ・ムーンの作品に感じていることを単語の羅列で表現すると、
幻想、儚さ、静寂といったあたりでしょうか。
少しだけひんやりとした感じもある美しさで、構図には安定感を感じます。
ブレやボケ、多重露光、ソフトフォーカスなど様々な技法が駆使された作風で、そのあたりのことを十分理解できてるわけではないですが、とりあえず自分がずっとサラ・ムーンの作品を好きってことだけは間違いがなさそうです。
京都で展覧会が開かれていることを知り、必ず行くことにはしてたんですがなかなか都合がつかず遅れに遅れたんですが今回やっと実現してホッとしてます。
特に2階と3階のフロアでは自分が長年イメージしていた通りの世界観の写真が並んでいてホント幸せな時間でした。
そんなに大規模な展覧会ではないので、たいていの人は15〜30分程度の時間があれば十分な感じだと思います。
賑やかな祇園の観光地のど真ん中で、静寂かつ幻想的な空間を楽しむことができる展覧会です。
以下は家の本棚にあったサラ・ムーン関連の本です。



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