今回は中四国を代表する観光地「道後温泉」。
有名な「道後温泉本館」を中心に、徒歩5分圏内のエリアをご紹介です。
さて、「道後温泉」ですが、ちょっと調べただけでも
じゃらん 中四国人気温泉地ランキング2023 1位(全国4位)
じゃらん 中四国人気観光地満足度ランキング2023 1位
楽天トラベル おんな一人旅におすすめの温泉地ランキング 2位(以前には5年連続で1位を獲得。なお、現在の1位は湯の川温泉・函館温泉。2021.3.10発表。)
ものすごい人気っぷりです。
※撮影日は写真下に記載です。
道後温泉本館
工事前の本館です
多くの人が利用する冠山の道後温泉駐車場横にある「空の散歩道」からは国の重要文化財に指定されている「道後温泉本館」の建物を見下ろすことができます。
一羽の白鷺がこの地の温泉で傷を癒していたのが「道後温泉」のはじまりとされ、建物周辺のあちこちで白鷺を見かけます。
最上部にある赤いギヤマンガラスがはめられた「振鷺閣(しんろかく)」では1日3回時を告げる太鼓が打ち鳴らされます。
昔、本館の軒下に設置されていたみかんツリー。
アートイベント「道後オンセナート」の作品。
本館の本来は白い障子が入っている場所に蜷川実花さんの写真がはめ込まれています。
明治の中頃、道後湯之町町長の伊佐庭如矢(いさにわゆきや)は多くの反対を乗り越えて「道後温泉本館」の改築を成し遂げました。
また、松山城取り壊し阻止に奔走したことでも知られ、現在の観光都市松山の基盤を作った、松山にとってはまさに恩人といえる人物です。
工事中の風景です
2019年1月から2024年12月(予定)まで本館保存修理工事が行われています。
商店街の出口付近。本来なら正面に本館正面の入り口が見えます。
現在(令和5年)は東側の一部が露出し、大部分がテントで覆われています。
後期工事期間中(2021年7月〜)本館を覆うのは、宇和島在住のアーティスト大竹伸朗の作品「熱景/NETSU-KEI」。
本館の周辺をお散歩です
道後温泉駅から伊佐爾波神社あたり
路面電車で道後へやってきた人はここが入り口になります。
道後温泉駅前の広場。
左側の緑のアーチは道後商店街(道後ハイカラ通り)の入り口。
中央付近の時計台がからくり時計で、すぐ横には足湯があります。
今回は右側の道路を奥へと進んでいきます。
伊佐爾波神社の大鳥居。正面の石段の上に神社の赤い楼門が見えています。
鳥居をくぐり少し進むと左側に冠山へと続く石段があります。
石段を登ると広場に出ます。ここは道後へ車でやってきた人の多くが利用する冠山の「道後温泉駐車場」。
中央右に見えるのが「湯神社」です。
潔いネーミングの神社さんです。
江戸時代に地震で温泉が止まった際、祈祷が行われ再び温泉が出たというような逸話もあるそうです。
神社の参道に戻り少し進んだところで見かけたカラフルな建物。
「伊佐爾波神社」の石段。135段あるそうです。
映画「がんばっていきまっしょい」の舞台として登場しました。
道後温泉駅の辺りからずっと見えていた赤い建物がこの楼門です。
京都の「石清水八幡宮」、大分の「宇佐神宮」と並び、全国に3例しかない八幡造りの建物で、
本殿・申殿・楼門・回廊すべて国の重要文化財です。
本館裏から宝厳寺あたり
本館裏から南西方向に伸びる道を少し進んだところ。
両側に古い趣のある建物があります。振り返るとまだ本館の建物が見えています。
歴史を感じさせる佇まいの旅館「常盤荘」。
旅館「常盤荘」のすぐ横でちょっと奥まったところにある「圓満寺」。
タイ? チベット? お堂の内側には国籍不明のお地蔵様がいらっしゃいました。
よくは確認できませんでしたが、お地蔵様の前に置かれている「お結び玉」を購入し、願い事を書いて吊るされたひもに結んでいくみたいです。
カラフルで楽しい、フォトスポットです。
「上人坂」へと曲がる角の付近にあった酒屋さん。
「宝厳寺」へと続く「上人坂」は以前は「ネオン坂歓楽街」の名称で呼ばれており、さらに古い時代には遊郭などもある場所だったようです。
上記3点の写真は2008年に「上人坂」で撮影したもので、わずかに歓楽街だった頃の名残をとどめていました。
現在は歓楽街だった頃の名残はほぼ無くなって新しい街へと姿を変えつつあります。
プレバトでお馴染み、夏井先生の句碑が立っていました。
「日比野克彦×道後温泉 道後アート2019・2020『ひみつジャナイ基地プロジェクト』で、様々な人が集う交流拠点となることを目指して作られたアート作品です。
「ひみつジャナイ基地」は「上人坂」の一番上、ちょうどこの建物があった場所に建設されました。
「上人坂」を上がった突き当たりにある「宝厳寺」。
時宗の開祖一遍上人の生誕地として知られるお寺です。
「宝厳寺」の門の前から上人坂を見下ろした写真です(2008年1月撮影)。
門の内側から「上人坂」方向を上の写真とほぼ同じ角度で撮影です(2023年2月撮影)。
椿の湯・飛鳥乃湯泉から道後鷺谷町あたり
2017年オープンの「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉(あすかのゆ)」。
飛鳥時代をイメージした建物で、地元の工芸品などが随所に織り込まれています。
料金は1階浴室利用の場合610円(大人)。
蜷川実花さんの作品の展示は2024年2月末までの予定。
「椿の湯」。本館からは約100m、徒歩1分です。
「飛鳥乃湯泉」のお隣で、地元の人たちが日常的に利用する公衆浴場です。
料金は飛鳥乃湯泉よりちょっとお安い450円。
「椿の湯」の北側は急斜面になっています。
「椿の湯」北側の坂を登りきった場所からの眺望です。
坂の上の一帯は大きなホテルが林立、温泉地というよりもリゾート地に近い雰囲気のエリアです。
大型旅館「大和屋本店」前の大通りから南側方向の眺望。
画面中央付近に見える緑の屋根が「道後温泉本館」です。
道後温泉の魅力について
さまざまなランキングで上位に入ってくる「道後温泉」ですが、人気の理由はなんでしょう。
多くに人にとって見どころは本館の建物だけのような気がしないでもないんですが、思いつく限りいいところをあげてみたいと思います。
⚫️日本書紀にも登場。聖徳太子も入ったと言われる日本最古の温泉です。
⚫️本館や椿の湯、飛鳥乃湯泉などでは無加温・無加水の源泉かけ流しを楽しむことができます。これはさまざまな温度の源泉をブレンドすることで可能になるそうで、全国的にも珍しいことだそうです。
⚫️都市隣接型の温泉で、駅や空港、市街地、松山城などへの交通が便利。
⚫️夏目漱石「坊ちゃん」の舞台となったことでも有名。
⚫️「道後オンセナート」など次々にイベントが開催されている。
⚫️本館の他に「飛鳥の湯」や「椿の湯」などの外湯や、たくさんある足湯スポットなどを巡ることができます。
⚫️アーケードの商店街を中心にコンパクトにまとまったエリアで、地元名産品の買い物や地ビール、郷土料理などを楽しむことができます。
箇条書きにしていくと結構ありましたね。
いいところは残しつつ、進化を続けて愛媛の宝であり続けていただきたいですね。
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