「絵金まつり」は高知県香南市赤岡町で毎年7月の第3土曜・日曜に開催される夜のお祭りです。
古い建物などがあちこちに残る風情ある街並みの中で、
江戸末期から明治初期にかけて活躍した地元の画家・絵金さん(1812〜1876)の屏風絵を
ろうそくの灯りでのんびり楽しむという趣向のお祭りです。
※絵金というのは絵師金蔵を略した言葉で愛称です。
お祭り開始前に町を散歩してみました
車で「絵金まつり」に向かう場合は、この赤岡運動広場の利用が便利です。
早い時間帯だとグラウンド奥の舗装スペース、そこがいっぱいになった時はグラウンド内に奥から順番に駐車していくようでした。
駐車場からお祭りのエリアまでは歩いて5分程度。お祭り会場の周辺は車両進入禁止です。
ひときわ目立つこの「赤れんが商家」は初代村長のお屋敷だった建物。
平成25年に解体寸前だったようですが、現在は維持活用する方向で頑張られているみたいです。
はきものと宝石という不思議な組み合わせ。
なかなかいい感じの古本屋と魚屋さん。
散歩中、立派な水切り瓦のお屋敷を何度も見かけました。
南北の通りの中央付近から赤岡橋方向を撮影。
赤岡橋の上から望遠レンズで南側を撮影するとこんな感じ。
屏風絵が展示される直前、18時50分頃に撮影した写真です。
「絵金蔵」と「弁天座」
「絵金蔵」は絵金が赤岡滞在中に残した多くの作品を保存公開する目的で平成17年に設立されました。
「弁天座」は「絵金蔵」のすぐお隣にある芝居小屋で、
毎年「絵金まつり」の期間中には「土佐絵金歌舞伎」が上演されます。
「絵金蔵」の周辺では「絵金まつり」の期間中たくさんの露店が出て多くの人で賑わいます。
日が暮れて「絵金まつり」スタートです
多くの絵では描かれた場面の説明などをボランティアの方から聞くことができます。
南北の通りの中央付近にはビアガーデンが開設されていて、
ステージでは地元の歌手らしき方が歌われていました。
20時40分頃、赤岡橋の上から南側を撮影。
あと20分ほどでお祭りは終了ですが、ずっとすごい人出です。
◾️芝居絵屏風の撮影について
写真および動画の撮影は個人利用目的に限り許可されていますが、
至近距離からの撮影、およびフラッシュ撮影は禁止となっています。
三脚や脚立の利用は他の方の迷惑にならないよう気をつけていれば問題ないようでした。
まとめ
高知県の海沿いの小さな町で古い建物などが多く残る街並みの中、ろうそくの灯りが闇に映え始める頃お祭りが始まります。
祭りの主役である江戸時代末期頃に描かれた芝居絵屏風を照らすのはライトではなくろうそくの炎。
絵の所有者のお宅の軒先に展示された二曲一隻の屏風を照らすのは1本のろうそくの灯りだけ。
肉眼で見た場合などは実際かなり暗く、
絵の内容にもよりますがかなりおどろおどろしい雰囲気がかもし出されます。
静かでいてザワザワ感もある風流な夏の夜のお祭りです。
コメント