
新居浜と大阪の往復をいかに楽しむか。
JR利用の場合、ほとんどの方は「特急しおかぜ」と「新幹線のぞみ」を乗り継いで大阪へ向かうと思いますが、
それよりも安くて楽しめる(と思う)方法を考えてみました。
移動はすべて普通列車で途中岡山泊。
鉄道好き、旅好きの方向けのおもしろプランです。
今回の記事は、2023年9月の記事「新居浜 ↔︎ 大阪 6つのプランを比較してみました」の中で最後に取り上げたプランの詳細版です。
プラン費用の概要です
JR利用で新居浜と大阪を往復する場合に、ほとんどの人が利用するお得な切符が「阪神往復フリーきっぷ」。「しおかぜ」や「のぞみ」の指定席も利用できて料金は18,160円。この金額が基準になりますのでまず覚えておいてください。
今回提案するプランでかかる費用は普通列車の運賃11,200円(片道5,600円x2)と岡山での宿泊費。


18,160円と11,200円の差額6,960円を宿泊費や食事代、いざという時の特急料金などに充てることができます。
以降は利用する電車や乗り換えなどについて順番に説明します。
新居浜駅周辺で駐車場を探します
① 「車deトレイン」の駐車場
旅行期間中新居浜駅周辺に車を停めておきたい方は、
JR利用者のための無料サービス「車deトレイン」の駐車場をまずあたってみましょう。
駐車できる台数が限られていて、休前日などはいっぱいで取れないことも多いですが、
とりあえず駅へ電話したり、「みどりの窓口」を訪ねるなどして問い合わせてみましょう。
条件はありますが、最大2日間無料で駐車場を利用することができます。
詳しい利用条件は下記のホームページでご確認ください。

無料で車を停められるのは上の地図の赤い部分2ヶ所です。
駅舎のあたりから向かう場合は踏切をどこかで越える必要があり若干難しいかもしれません。
初めての方などは当日慌てることがないよう事前に下見をしておくか、時間に余裕を持って向かうことをおすすめします。

上の写真は2ヶ所ある無料駐車場のうちのひとつで、「新居浜駅南駐車場」の隣にあるもの。
国道11号からだと長田交差点から北に進み、道路が線路で行き止まりになるすぐ手前の左側です。
無料駐車場の入口は上の写真で言うと左側で、右隣のゲートが設置されている方は有料の駐車場ですので注意が必要です。


「新居浜駅南駐車場」横の無料駐車場を利用した場合は、線路を跨ぐようにかかった「南北自由通路“出逢いロード”」を通って駅へと向かいます。
② 坂井町にある有料駐車場

「車deトレイン」の駐車場が取れなかった場合どこかで駐車場を見つけなければいけませんが、
おすすめの駐車場を1ヶ所だけ紹介します。
「テレコムプラザ」の交差点から「瀬戸内料理 平八」のある交差点に向かう途中、
「ピッツェリアマルブン 新居浜店」と「ミルコム南」の間の道を少し入った所にある駐車場で、
ありがたいことに1日あたりの駐車料金は300円です。


用意された茶封筒に車のナンバーと利用日数を記入、駐車料金(300円x日数)を入れて銀色のケースに入れます。


駅までは300mほどなので、途中大通りでの信号待ちの時間を入れたとしても3分ほどで改札まで行けるはずです。
新居浜駅


新居浜から出る上りの普通列車は、始発の5時47分発から最終の22時6分発まで全部で19本。
都合に合わせて出発時間を選びましょう。


今回は1番ホームから16時48分発の観音寺行き普通列車で出発です。
2両編成で乗客は全部で30人くらいでした。

特急しか利用しない人には馴染みがないかもしれませんが、ドアの開閉ボタンです。
使い方を知らない人は、乗りたい時や降りたいときにドアが開かず焦ったりするかもしれません。
停車中、ランプ点灯時に“開”や“閉”のボタンを押すとドアが開いたり閉じたりします。
観音寺

今回乗ってきた電車は観音寺止まりのため、ここで乗り換えです。


乗ってきた2番ホームの電車はこの駅止まり。この後は折り返して西条行きに変わります。

すぐ隣の3番ホームに停車中の電車、18時18分発「予讃線快速サンポート南風リレー号(高松行)」に乗り換えです。
急ぐ方などは多度津駅で高知からやってきた特急「南風」に乗り換えて岡山に向かうことも可能です。

坂出

19時16分、坂出駅の1番ホームに到着。
乗り換えるマリンライナーは3番ホームから出るため、階段を降りて移動です。



19時25分発のマリンライナーに乗り換えです。

坂出を出ると、次の停車駅は児島です。
瀬戸大橋からの風景などを眺めながら岡山へと向かいます。
岡山


20時3分岡山に到着です。
2階へ上がり、中央出口を目指します。


中央出口を出て本日の宿へと向かいます。
岡山での宿泊はたくさん選択肢があるので、自由に選んでください。
下記は2024年に利用した宿の紹介記事です。
「ホテルアベストグランデ岡山 なごみの湯」キャビンタイプの部屋に宿泊しました
翌朝、岡山から大阪へと向かいます
岡山→大阪 ① 赤穂線普通列車+新快速

一刻も早く大阪に行きたかったため始発を選択。早朝、岡山駅へと向かいます。

利用するのは5時14分発の赤穂線播州赤穂行き。始発列車です。

5時14分、まだ暗い中を播州赤穂に向けて出発です。

車内はガラガラ。途中車両内には自分だけという時間帯もありました。
なかなかに騒々しい電車で揺れや騒音がかなりひどかった印象です。
播州赤穂で新快速に乗り換えて大阪へと向かいます。
赤穂線の始発電車で岡山を出発した場合、大阪着は8時24分です。
岡山→大阪 ② 新幹線+新快速
利用した宿の朝食時間の関係で出発が少し遅れたため、やむなくひと区間だけ新幹線を利用です。

相生までの自由席特急券を990円で購入。



7時40分発「ひかり500号(東京行き)」に乗車。相生へと向かいます。

7時55分、わずか15分で相生に到着です。


山陽本線のホームに移動。8時7分発の普通列車野洲行に乗車です。

8時27分姫路で下車。大阪に先に着く新快速に乗り換えです。
乗ってきた普通列車から下車せずにそのままでも大阪に着くんですが、姫路を10分先に出発するにもかかわらず大阪到着は新快速の25分後です。

姫路駅で8時40分発「JR神戸線新快速(野洲行)」に乗車。
大阪までの間で停車する駅は、加古川・西明石・明石・神戸・三ノ宮・芦屋・尼崎の7駅だけ。
普通列車の料金で特急のような走り、ありがたいですね。
淡路島や神戸の街並みなどを眺めながら大阪へと向かいます。
大阪


大阪駅に到着です。
岡山ー大阪間は新幹線だと約50分ですが、普通列車と新快速を乗り継いだ場合は約3時間かかります。

今回利用した切符の目的地はJRの指定した「大阪市内」の駅。
改札を出なければそのままエリア内の別の駅へ向かうことも可能です。
「大阪市内」の駅については下記のページでご確認ください。
帰路(大阪→新居浜)の情報もちょっとだけ
姫路駅にて

姫路駅で途中下車してちょとだけぶらぶらしてみました。正面に姫路城が見えています。


姫路駅で名物の“えきそば”をいただきました。和風だしに中華麺というのが特徴です。



ホームなど数ヶ所に“えきそば”の店があるみたいでした。
岡山駅にて

相生から乗ってきた普通列車。
相生から新見っていうなかなか興味深い電車ですが、揺れ騒音ともにひどめな感じでした。

この時は岡山への到着時間がかなり遅くなってしまったため、普通電車を乗り継いで新居浜へ帰ることを断念。
しおかぜの特急券を買ってしまいました。


特急料金1,860円は予定外の出費でしたが、「しおかぜ」は早いし乗り心地も良くて本当に快適。
普通電車の後に「しおかぜ」に乗ると本当にありがたみを感じます。
まとめ
新居浜ー大阪間は「特急しおかぜ」と「新幹線のぞみ」を乗り継げば最短2時間半で移動することができます。
そんな中、なぜ普通列車を利用し途中に岡山泊を挟むのか。意味はあるの?
ほとんどの方から共感を得られないのはわかってますが、自分の中ではこのプラン大発見なんです。
このプランの良さは、途中1泊分の宿泊費を支払っても多くの人が利用する「阪神往復フリー切符(18,160円)」よりも安いということ。
とはいえ、疲れたり時間がかかりすぎたりでデメリットが多すぎるとこんなプランは成立しません。
このプランが成立すると思えたのは、
①普通列車を利用する場合でも乗車時間がなんとか許容範囲と思われる新居浜と大阪の距離感、
②ちょうど中間地点に岡山という大きな町があったこと、
③新快速の存在です。
新居浜→岡山も岡山→大阪も乗車時間は3時間程度なのでなんとか許容範囲内だし、
余分に岡山旅行が楽しめるんです。早い時間に行ける方なら観光や食べ歩き飲み歩きも可能、
知らない町で宿に泊まるというのも楽しくないですか。
オレンジフェリーがドック入りで欠航している期間にまたチャレンジしてみたいですね。
1日目に頑張って姫路まで行って宿泊などというアレンジプランでも面白いかもしれません。

コメント
祝えきそばデビュー!