愛媛県久万高原町にある大川嶺でツルギミツバツツジの写真を撮ってきました。
一面の笹原の中に濃いピンクのツツジが群生する風景は一見の価値ありです。
山頂のそばまで車で行くことが可能で、10分ほどの登山で1500mを越える眺望抜群の山に登ることができます。
※写真の撮影日はすべて2023年5月15日。以下ほぼ撮影順に掲載です。
大川嶺へと向かいます
松山道松山IC、三坂トンネル経由でちょうど家から1時間半で「道の駅みかわ」に到着。
キャンプ用? 珍しい薪の売り場がありました。
トイレをすませ、お昼に食べるものを買い込んだら大川嶺に向かって出発です。
美川大橋を渡ってすぐ、国道33号から県道328号に入ります。
ここからは一本道、旧美川スキー場の横を通りどんどん標高を上げていきます。
県道328号と大川嶺、笠取山方面への分岐です。
ここまでで「道の駅みかわ」から約17km。車でちょうど30分くらいです。
画面中央右奥のピークが大川嶺ですが、この位置からはまだツツジはほとんど見えません。
でも実はこの奥、ギリギリ見えないところに大ツツジ地帯が潜んでるんです。
嘘のようですが、稜線のすぐ向こう側の斜面はほぼ全域でツツジの群生地なんです。
分岐にあった看板。やけてかなり色あせしてます。
分岐から南側、柳谷方面は通行止めになっていました。
大川嶺駐車場から大川嶺山頂経由で笠取山方向へ
分岐から約50m先にある駐車場への入り口です。
駐車場で昼食。おかず用にと買ったイカですが、想定外のカッチカチスルメ系でした。
分岐からすぐのところにある大川嶺登山口。
大川嶺への登山道を登り始めてすぐ。稜線の向こう側はいきなりのツツジ地帯でした。
膝丈くらいの笹原の中、ゆるい上り坂を10分ほど登ると大川嶺山頂に到着です。
画面の中央右側に駐車場が見えています。
大川嶺山頂から笠取山方面へ少し進んだあたり。並行して車道が走っています。
この辺りも四国カルストの一部らしく、このような岩も時々見かけます。
少し暗くなり、霧が湧き上がってきました。
笠取山が目の前に見えるところまで来てましたが、すぐ横の車道に出て車を置いてある駐車場へと戻ります。
山菜取りの人たちも何組か見かけました。写真はイタドリ(たしっぽ)。
駐車場のそばまで戻ったところで車道を外れ、稜線の向こう側のツツジ地帯に再突入。
雨が降り始めたのであわてて車に戻り、今度はさらに奥の笠取山登山口の駐車場へと向かいます。
笠取山駐車場から笠取山山頂へ
大川嶺の駐車場から車で3分ほど進んだあたりにある、笠取山駐車場への入り口です。
高い棒(避雷針?)が目印です。中央の坂を登った先が広場で駐車場になっています。
雨はすぐに止み晴れてきたので、笠取山山頂を目指します。
登山口はいくつもあって、今回は建物の右側の道から登り始めました。
稜線の登山道に出たところで一旦笠取山とは逆の方向に進んでみました。
5分ほどで先ほどUターンした場所に到達です。さっきの霧はもうどこにもなくて陽がさしています。
大川嶺から笠取山にかけてのエリアでは、まだ多くのツツジがこんな感じ。
笠取山の北側あたりの斜面もツツジ密集地帯です。
再びUターン。笠取山山頂を目指します。
大川嶺の時よりも若干勾配はきついですが、駐車場のあたりからだと約10分で簡単に笠取山頂上です。
笠取山山頂から5分ほど先に進んだあたり。
この先はツツジが少なそうだったのでここでUターンしました。
笠取山山頂を通過して駐車場方向へと下山する途中、北側方向の眺望です。大川嶺は見えてませんが、画面のすぐ左側です。
この辺りはまだ2〜3分咲き。数日後には茶色く見えるかたまりの多くが赤く色づいてくると思います。
数日後に咲きそろうだろう風景を見られないのが残念です。
谷をはさんで東側の尾根もすごいんです
大川峰に到着する直前に左横、あるいは後ろ側に登場する風景です。
この風景は車に乗っている時から気がついていましたが、朝は天気が悪く陽があたっていなかったため、天気が良くなった帰り際にあらためて撮影です。
大川嶺や笠取山のある尾根筋からは大きな谷を挟んで東側のあたり。
この辺りは若干開花が早いようで、全体的な印象だと6〜7分は咲いている感じです。
大川嶺のすぐ手前のあたりで稜線のすぐそばを走る道路。
視界が大きく開けたとっても気持ちのいい道路です。ウグイスとカッコウが鳴いています。
この時期、もちろん新緑もきれいです。
確認はできませんでしたが、付近の伊豆ヶ谷というあたりでは西日本で最大規模のブナの原生林が広がっているそうです。
まとめ
今回の撮影の目的だったツルギミツバツツジは、剣山で発見されたのでこの名前がついたようです。
四国でのみ見られる品種で、群生地としてはこの大川嶺周辺が有名だそうです。
笹原の中に点々と咲く濃いピンク色のツツジの風景は一見の価値ありです。
2週間くらい前に他の方のブログを見て知ったばかりですが、思い切って出かけてみて本当によかったです。
大川嶺も笠取山もそれぞれの駐車場からほんの10分程度で登れるコスパ抜群の山です。
もちろん安全に絶対ということはありませんが、他の多くの山への登山よりははるかに取り組みやすいと思います。
半日程度の時間が取れる場合は、大川嶺の駐車場に車を停めて大川嶺から笠取山へ縦走し、帰りは車道を歩いて戻ってくるというコースもいいかもしれません。
いくつかのピークを通過しますが高低差はほとんどなく、道も歩きやすく整備されています。
登山道と並行して走る車道がいつも見えており、遭難や道に迷う心配もほぼないと思います。
あと、トイレや自動販売機などはまったくありませんので、「道の駅みかわ」などに事前に立ち寄り準備しておくことをお勧めします。
春から秋にかけていつでも楽しめると思いますが、5月中旬から6月初旬にかけて見頃を迎えるツツジの季節は特におすすめです。
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