「東平」から“馬の背ルート”経由で「銅山越」へ。 
目指すは今が盛りの天然記念物“ツガザクラ”です

“ツガザクラ”が見頃という情報を受けて「銅山越(どうざんごえ)」へ行ってきました。

「銅山越」へはちょうど3年前に「旧別子」側から登って記事にもしてるんですが、

今回は反対側の東洋のマチュピチュでおなじみ「東平(とうなる)」からの登山です。

当日撮影した写真を使ってコース周辺のあれこれを紹介します。

※掲載写真の撮影日はすべて2026年5月18日です。

「東平」へと向かいます

国道11号を経由して向かう場合は長田交差点を南に曲がり、

山根グラウンドやマイントピア別子の横を通って先へと進みます。

高速の新居浜インターから向かう場合は出口を左折し、山根グラウンドへと続く道の利用が便利。

国道11号からだと約20分、マイントピア別子からだと約5分でこの分岐に到着。

ここからの道はかなり細くて大変ですが、

離合できる場所を確認しながらのんびり安全運転で進みましょう。

この場所から「東平」の登山者用の駐車場までは約5.5km、所要時間は約20分です。

案内の看板に従い、東平の観光施設がある場所から奥に300mほど進んだところにあるのがこの大きな駐車場。この場所の標高は約740mです。

「第三通洞」へ向かいます

駐車場から100mほど車道を歩いて進んだ場所です。道路はここで行き止まり。

数台分の駐車スペースがあるみたいでした。

ここからはしばらく砂利を敷いた遊歩道のような道が続きます。

少し(200mくらい?)歩くと広場のような場所に出ます。

この広場はすぐ奥にある多目的の坑道「第三通洞」を掘った際に出た土で谷を埋めてできた場所で、

昭和5年まで「東平採鉱本部」があった場所。広場の下には川が流れているみたいです。

上の広場の付近で撮影した写真です。

※このエリアについては後日別記事で紹介する予定です。

「第三通洞」前の橋の上から撮影。

「第三通洞」北側入口。はるか3,990m先の山の南斜面まで続く別子銅山の重要施設です。

このデザイン性の高い黄色の扉は閉山後のもの?

“馬の背コース”経由で「銅山峰ヒュッテ」へ

「第三通洞」横から出発です

「第三通洞」入口のすぐ横にあった案内表示。

この場所の標高は約740m。ここからは本格的な登山道です。

行きは“馬の背コース”、帰りは“柳谷コース”を歩く予定です。

出発してしばらくは川の横の緩やかな坂道です。

川を離れると一気に雰囲気が替わり、深い山の中に突入です。

斜面を何度もジグザグに折り返しながらどんどん標高を上げていきます。

“馬の背コース”と“柳谷コース”の分岐に到着。

この辺りで標高は約850m。「第三通洞」入口からの所要時間は約15分。

“馬の背コース”はここで右折です。

眺望のないヒノキ(だったと思う)の森でどんどん標高を上げ、

前に鉄塔が現れたあたりで明るい場所に出ます。

“馬の背”の途中2本目の鉄塔の付近で見かけた色の異なるツツジです。

これぞ“馬の背”って感じの尾根筋を渡り歩くような道です。

なんとか自力でも登れるくらいの坂なんですが、準備されたロープを使うと格段に楽ですね。

ここで“馬の背”コースが終わり。“柳谷”から登ってきた道との合流点です。

この場所の標高が約1100m。「第三通洞」入口からの所要時間は約55分。

“馬の背”区間だけでいうと40分くらいで250mの標高差を登ってきたみたいです。

きつい“馬の背”を登り切ったあと、「銅山峰ヒュッテ」までの約200mの道は標高差もなくご褒美のような感じ。

途中、本日の目的地である「銅山越」への分岐がありますが、

とりあえず休憩するためにヒュッテへと向かいます。

「銅山峰ヒュッテ」に到着です

個人経営の山小屋ですが、現在は都合で休業中です。

何度聞いても信じられませんが、このヒュッテの場所は鉄道の駅があった場所とのこと。

トイレの他、水場も何ヶ所かあるようでした。ありがたいですね。

独特な色使い。インパクトがあります。

ヒュッテのすぐ横にある「第一通洞」北口。

山の南側斜面にある東延谷へと抜ける全長1,020mのトンネルです。

「銅山越」へと向かいます

「ヒュッテ」から「銅山越」へ

「ヒュッテ」付近での休憩兼散策を終え、「銅山越」へ向けて出発です。

今は自然の山にしか見えないこの周辺の景色が、明治の頃にはこんな感じだったというのが想像の限界を超えてくる感じです。

登り始めてからしばらくは結構きつい坂が続き心が折れそうになりますが、

この鉄塔付近からはしばらく傾斜が緩くなり一安心。

画面中央に見えている鉄塔は「銅山越」よりも高い標高に立っているもので、ようやく目的地が手の届く範囲にまでやってきた感じです。

鉄塔のすぐ横にあった古い墓地。

今までとは違う植生の山になってきました。

苔が地面を覆っています。

「銅山越」に着く直前のあたりも結構きつい坂ですが目的地はすぐそばです。頑張りましょう。

「銅山越」に到着

「銅山越」に到着です。

この場所の標高は1294m。ヒュッテ付近との標高差は約200m。所要時間は30分くらいです。

「峰地蔵」です。

「銅山越」は南北と東西の道が交差する峠の交差点です。

「銅山越」から「西山」方向へ

“ツガザクラ”の群落を目指して西へと進みます。

「峰地蔵」のあたりから西へ伸びる尾根の道は緩い上りのこんな感じの道です。

周辺には樹高の低い松の木がたくさん。

「銅山越」から西に数分進んだあたりで正面を撮影。中央のピークは「西山」です。

「西山」の東斜面にまだ残っていたツツジです。

北側は新居浜の市街地越しに瀬戸内海。霞んでなければ中国地方まで見えるはずですが、この日は魚島や四阪島がぎりぎり見えるくらいの感じ。

持ってきていた300mmの望遠レンズで新居浜の市街地を撮影です。

東側の眺望はこんな感じ。一番右側のピークが「東山」で、画面中央左奥の山の一番向こう側のピークが「西赤石山」。“アケボノツツジ”の季節には山の北斜面が赤く染まるんだそうです。

“ツガザクラ”の群落にて

“ツガザクラ”はちょうどピークの時期だったみたいです。

ほぼ同時期に咲く“アカモノ”については、何人かの登山者に確認しましたがまだほとんど咲いていないとのことでした。

“柳谷コース”経由で下山

「銅山越」から「ヒュッテ」までの下山の所要時間は約20分でした。

帰り道は“柳谷ルート”を利用します。

道沿いではこの小さい花がたくさん咲いていました。

画像検索したところ、この花はタニギキョウ(谷桔梗)である可能性が高いとのこと。

“柳谷ルート”は登りで利用した“馬の背ルート”とは打って変わって緩やかな坂が続きます。

“柳谷ルート”は谷を回り込みながら進む道であるため、途中多くの橋を渡ります。

ほとんど水を見ることがない“馬の背ルート”に比べて“柳谷ルート”ではあちこちで水の流れを見ることができます。

3年前に「旧別子」から「銅山越」に登った時は登山口と「銅山越」付近を除きほとんどの場所で電波が来てませんでしたが、今日歩いたコースでは何度か確認しましたがすべての場所で電波が届いていた印象です。

午前中に通過した“馬の背ルート”との分岐まで帰ってきました。

写真を撮りながらとはいえ、「ヒュッテ」から下山に約40分かかっています。

この場所から“馬の背”経由で「ヒュッテ」までの登りが40分だったことを考えると、やはり柳谷のルートは距離がかなり長いんだと思います。

この“馬の背”の分岐から「第三通洞」入口まで戻るのにかかった時間は約15分。

これで本日の登山は終了。駐車場へと戻ります。

観光施設のあるエリアまで戻ると自動販売機がありました。

冷たい炭酸を飲もうかとも思いましたが、塩分補給ってことでこちらを選択。最高です。

この後マイントピアで温泉に浸かった後帰宅しました。

まとめ

今回は何十年ぶりかの「東平」側から「銅山越」への登山でした。

最近は足裏が痛いこともあり、サポーター着用でのドキドキ登山でしたがなんとか無事に帰ってくることができました。

3年前に記事化した「旧別子」からの登山と比べると、登山口の標高が約100m低いってことでこれも不安要素でしたが、実際歩いてみると整備された歩きやすい区間が多く、むしろ「旧別子」からの登山よりも楽だったかもと感じるくらいです。

ただ、見どころなどは「旧別子」側に集中しているため、「日浦」の駐車場に車を停めて「旧別子」側から登る人が多く、

今日出会った十数人の登山者の中で「東平」側から登ってきたのは自分だけでした。

「東平」から出発しようというのは、アケボノツツジの季節などに西赤石へ直接向かう場合か「銅山峰ヒュッテ」を利用する人くらいなんでしょうか。

登山中に「銅山峰ヒュッテ(現在休業中)」の管理人の方とすれ違いましたが、再開に向け準備中とのことでした。無事に営業を再開された時には泊まりがけで行ってみたいですね。

下記は3年前に同じ場所(銅山越)に別の場所から登った際の記録です。

森に眠る鉱山の町「旧別子」探訪記 その1 登山口駐車場からダイヤモンド水まで

森に眠る鉱山の町「旧別子」探訪記 その2  ダイヤモンド水から銅山越えへ

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