「法安寺」は愛媛県西条市小松町にあるお寺さん。
牡丹(ボタン)の寺として有名で、
地元では牡丹(ボタン)といえば「法安寺」って感じのメジャースポットです。
毎年シーズンになると、テレビや新聞などでも開花状況が報告され、
境内は多くの見物客で賑わいます。
「法安寺」へと向かいます
「法安寺」へ牡丹を見に行く時はこの広場に車を停めることになります。
牡丹の季節に開設されるこの駐車場からお寺までは約100m。歩いてすぐです。
時々、有料駐車場を嫌ってさらに奥に車を進める人がいますが、たいてい右往左往することになります。おとなしくこちらに駐車するのが無難です。
以前来た時には係の人に手渡しで駐車料金を払っていたように思いますが、
今年は郵便受けのようなケースに各自400円を投入する仕組みになっていました。
お寺の入り口に到着です。
「法安寺」について
聖徳太子の命により建立されたとされる寺院があった場所にあるお寺です。
境内には飛鳥時代のものと思われる礎石が残っており、同じく飛鳥時代のものと見られる出土物が多数出たことなどから国指定史跡となっています。
飛鳥時代からあったお寺は戦乱などで衰退し礎石を残すだけになっていたそうで、
その古いお寺と現在のお寺の関係だとか、昔から名称が法安寺だったのかなどはいくつかの資料を見た限りではわかりませんでした。
南から北に向かって、門→塔→金堂→講堂と一直線に並ぶ四天王寺式とされる伽藍配置です。
上記写真に見られる礎石は塔のもので、
金堂の礎石は本堂の下に残っているんだそうです。
「法安寺」といえばコレ
法安寺といえばこのピンク色の牡丹です。
広い境内のあちこちに牡丹が地植えされてますが、
ざっと見渡したところ9割くらいはこの色です。
境内の一部は墓地になっていて、墓石の間の隙間を埋めるように牡丹が花をつけています。
境内にて
ピンク以外の牡丹も少しですがあります。
たぬきの剥製。
このたぬきの出身地は湯布院なんだそうです。
牡丹のお庭を見て思ったこと
千本牡丹で有名な「法安寺」ですが、
その特徴はほとんどの牡丹がピンクであること。
目は刺激を求めがちで、色とりどりの牡丹がさく庭と比べた際に少し単調で物足りないような気がするかもしれません。
正直自分にもそういう時期がありましたが、「法安寺」の場合は何が正解なんでしょう。
もし古い礎石や塔、墓地のそばに咲く花が色とりどりだったとしたら・・・
それはそれでキレイかもしれませんが周囲の和の雰囲気には合わず、
ちょっとうるさい感じになってしまうかもしれません。
ややこしいことは考えず、丹精込めて造られたお庭をありがたく拝見させていただきましょう。
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